原氏は2度目の監督を2015年限りで辞任した際、「新陳代謝が必要だ」と理由を語っていた。17歳若い高橋監督にバトンを渡し、チームは「一新」をテーマに掲げたが、
結果は出なかった。球団は“逆戻り”との批判を覚悟で、過去に巨人を7度のリーグ優勝に導いた原氏にチームの再建を託す。
原氏に再々登板を要請した背景には、なりふり構ってはいられないチーム状況がある。今季は球団ワーストタイとなる4年連続でリーグ優勝を逃した。来季、球団史上初めてとなる5年連続「V逸」だけは、是が非でも避けなければならない。
また、チームは世代交代の過渡期にあり、岡本や吉川尚ら出始めた若手の芽をさらに伸ばす必要がある。新監督には「勝利」と「育成」の両立が課されることになる。
山口オーナーは監督の条件として、「ジャイアンツの伝統を継承してほしいと思っている」と語っていた。新しい世代への継承という本来あるべき姿に逆行するものの、
「球団OB」という縛りの中で、難しいかじ取りを担える人材は豊富な経験を持つ原氏しかいなかった。
球団は鹿取義隆ゼネラルマネジャー(GM)の解任も含め、フロントの体制見直しを検討している。
高橋監督に対する、「十分なバックアップができていなかった」(山口オーナー)という反省を踏まえ、背水のシーズンに挑む。(浜田慎太郎)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181004-00000627-san-base
みんなのコメント