【トラとら虎】
「何を根拠に続投なのかよく分からない。3年間で一度も優勝できなかったからいうのではなく、右肩上がりでチームが成長していないのが問題だ。現場首脳陣の指導力に疑問を持っている」
球団幹部が4日に金本知憲監督(50)の来季続投を示唆したそうで、OBの間に失望感が広がっている。
一例が、飛躍を期待された中谷、高山、大山らの不振で、大事な前半戦から定位置を奪えず1、2軍を往復。藤浪も完全復活にはほど遠い。成長したのは投の小野、才木、捕手の梅野、内野の糸原くらいだろう。
「脇役はいくら育っても戦力的には知れてる。大事なのはチームを引っ張る投打の柱。これを作れないあたりに指導力不足を感じる」
さらに、首脳陣の選手を見る眼力のなさも、評価を下げる一因になっている。顕著な例は、キャンプの段階で「これは本物。4番は決まり」と断言したロサリオの不振。
本番でもなかなか4番から外さず、再三のブレーキで開幕ダッシュに失敗した。
「大山の三塁手としての能力の見極めにも、同じことがいえる。昨年三塁手としてゴールデングラブ賞に輝いた鳥谷を、今年のキャンプ途中から二塁に回したのは、もう一人前と判断したから。ところが大山は使いものにならず、鳥谷こそいい迷惑だった」
選手は黙っているが、こんな首脳陣の醜態をつぶさに見ている。信頼感が薄れていくのは当然だろう。どんな選手でも結果が出なければ即2軍落ちの繰り返し。まるでお仕置きで「精神野球」と皮肉る選手もいる。
5日の中日戦にも敗れ、本拠地甲子園で今季38敗目(19勝2分け)を喫し、1995年のワーストに並んだ。地元ファンを最も裏切っているシーズンということだ。(スポーツライター・西本忠成)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181006-00000013-ykf-spo
みんなのコメント