皮膚の乾燥やアトピー性皮膚炎などの治療に使われる保湿薬をめぐり、“目的外”処方の問題が起きています。医薬品であるにもかかわらず、雑誌やインターネットで“究極の美容クリーム”などと宣伝され、美容のために過剰に処方されるケースが後を絶ちません。
“化粧品代わり”に使う女性が増加
大阪狭山市にある近畿大学医学部附属病院。この日、卵のアレルギーが原因で肌が乾燥する症状を患っている女の子が診察を受けていた。医師が手にしているのは、皮膚の乾燥などの治療に使われる「ヒルドイド」という保湿用の塗り薬だ。
「アレルギーと言われたのが生後4か月だったので、その時から使っている。バーッとひどく乾燥と湿疹がいっぱい出て、それくらいから塗り始めて毎日保湿するようになった」(女の子の母親)
「ヒルドイド」は保湿や血行促進の作用があり、アトピー性皮膚炎ややけど、抗がん剤による皮膚の乾燥など様々な治療に欠かせない薬だ。
小さい子からお年寄りまで一般広く使われるのがヒルドイドだと思います。頻用処方の1つです。まず毎日処方しますし、適用範囲が広い」(近畿大学医学部皮膚科学教室 栁原茂人医師)
ところが、ヒルドイドは医師の処方箋が必要な医療用医薬品にもかかわらず、化粧品代わりに使う女性が後を絶たないという。
「医療目的ではなく美容目的で求めてくる患者が増えているように思います。皮膚がガサガサではないのに、ヒルドイドを出してくださいというふうに」(栁原茂人医師)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-10000001-mbsnews-l27
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