宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した「みお」など2機の水星探査機が20日午前10時45分(日本時間)、南米・フランス領ギアナのクールー宇宙基地からアリアン5ロケットで打ち上げられた。探査機は正常に飛行している。欧州の探査機(MPO)とともに2025年末に水星周回軌道に到着し、水星の構造や成り立ちなどを探る。
太陽の一番近くを回る水星の直径は4880キロで地球の約4割しかなく、太陽系で最も小さい。大気はほとんどなく、クレーターに覆われた姿は月に似ているが、
地球と同様に磁場を持つ。内部には溶けた鉄の核(コア)があるとみられるなど構造には謎が多いが、水星探査は技術的に難しく、過去には米国の2機の探査機しか例がない。
みおは、水星の磁場を精密に観測する磁力計や、太陽から吹き付ける強烈な粒子(太陽風)を調べるプラズマ・粒子観測装置など五つの計測機器を搭載。さまざまな波長を捉えるカメラで表面の様子や鉱物の組成などを詳しく調べる欧州宇宙機関(ESA)のMPOと連携し、水星の謎解明に挑む。
水星周回軌道に入るため、2機は地球で1回、金星で2回、水星で6回の重力を使った減速(スイングバイ)を実施。25年12月から約1年間、観測を続ける。
日本側の科学観測責任者を務める村上豪JAXA助教は「打ち上がった直後で科学的成果はまだないが、ここまでの国際協力で築かれた信頼関係は今後の探査にも使える。教科書を書き換えられる発見ができるという期待に現実味が増した」と話した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000034-jij-soci
みんなのコメント
『水星は暑すぎて人は住めない。だから生産性がない…』
ということを探査するための衛星?