「大阪人は納豆嫌い」という“常識”はもはや通用しない。実は納豆に対する大阪市の家庭の支出はこの30年余りで4倍超に増え、近年も高い伸びを示している。
大阪の街頭で聞くと、ほとんどの人が食べており、過半数の人が「納豆が好き」と回答した。納豆は関西でもコンビニエンスストアやスーパーで売られ、日常的な食材の一つ。
江戸時代には関西で食べられていたとする文献もある。なぜ、関西で納豆が嫌われると思われる一方、近年は好かれるようになったのか。(張英壽)
■ほとんどが食べる、「食わず嫌いだった」とも
「納豆ですか? 食べますよ。好きなほうです。朝も、夜も食べる。両親や兄弟も食べるし、においも気にならない」
大阪府河内長野市の男子大学生(22)はこう打ち明けた。「健康に気を使っていることもあり、納豆をおかずに加えている」という。
「関西人は納豆が嫌い」という通説があると水を向けると、「そんなことは知らない」と答えた。
「納豆をふだん食べているか」「納豆が好きか」。大阪・ミナミ(大阪市中央区)の街頭で、質問してみた。19~57歳の大阪府民の男女31人が回答し、「好き」は過半数の16人、「好きでも嫌いでもない」は12人、「嫌い」は3人だった。
「嫌い」の3人は全く納豆を食べないと答えたが、残りの28人は頻度の違いこそあれ食べていた。
冒頭の男子大学生に頻度について明確に聞けなかったが、頻繁に食べているようだった。残りの27人は、「毎日」「あったら毎日」「食べるときは毎日」6人▽「週2~4回程度」5人▽「週1~2回程度」5人-など。
「好き」と答えた大阪府高石市の男性会社員(48)は「両親が食べなかったので、食卓に上らなかったが、20年近く前に食べたところ、おいしかった。食わず嫌いだった」と振り返った。
同府岸和田市の男性会社員(53)は「好きでも嫌いでもない」だが、毎日食事に取り入れており、「体にいいと思って食べている。においは気にならない」と教えてくれた。
健康を理由に食べる人はほかにもおり、ヘルシー志向が消費を後押ししているようだった。また、スーパーで数パック100円程度で売られている安さや、かきまぜれば食べられる手軽さを利点に挙げる人もいた。
食べる時間帯については、全員に聞けなかったものの、31人中9人が「夜」と回答。納豆は朝食というイメージが強いが、忙しい朝の時間帯を避けて夕食でじっくりと味わっているようだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181020-00000546-san-soci
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