温泉や銭湯などの入浴施設で目にする「入れ墨(タトゥー)の方お断り」の掲示。反社会的勢力を連想するなど、抵抗感が根強いことが背景にあるが、近年ではファッションとして入れる若者らも増えてきた。
来年のラグビーワールドカップ(W杯)や2020年東京五輪の開催を前にタトゥー文化が根付く海外からの来訪者も増える中、入場を歓迎して“タブー”に切り込む入浴施設も出現し、賛否の論争も起きている。(植木裕香子)
国内ではファッション性の高い洋柄の彫り物などをタトゥー、和柄の彫り物を入れ墨として区別することが多い。
ただ、いずれも体につけた傷口に色素を入れて皮膚に痕跡を残すものであり、同じ印象で見る人も少なくない。
日本の玄関口・成田空港にほど近い成田市大竹にある日帰り入浴施設「大和の湯」では、平成10年のオープン当初から入れ墨客の受け入れを続けている。
外国人らが気軽に訪れるほか、タトゥーを施した若者らの姿もある。施設代表の高根英樹さん(43)は「若者の間でタトゥーはファッションとして流行している。入れ墨そのものを問題視する時代ではない」と力を込める。
国外にも知られた観光地である大分県の別府温泉では、温泉施設の約65%はタトゥーがあっても入浴可能だ。
市などが運営する地域活性化団体「B-bizLINK」のコーディネーター、河村達也さん(34)は「温泉に入れないとあきらめていた人や、遠い海外から来るお客さんにも満足してほしい」と訴える。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181027-00000557-san-soci
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