逮捕者も続出した東京・渋谷のハロウィンについて、地元商店街のトップが「変態仮装行列」とテレビのインタビューで発言し、ツイッター上などで反響を呼んでいる。
その発言に至った思いについて、J-CASTニュースでは、渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長(77)に話を聞いた。
■「ハロウィン本来の姿ではない」
「ハロウィンではなく、暴動ですね。みな怒り心頭ですよ」。小野理事長は2018年11月1日、取材にこう話した。
渋谷での騒ぎは、連日ワイドショーに報じられ、10月31日ハロウィン当日もテレビ各局が特集を組んだ。小野理事長は、いくつかの番組のインタビューに応じ、TBS系「あさチャン!」では、あきれた様子でこう怒りを露わにした。
「いやー、もう、ハロウィンじゃなくて、変態仮装行列ですよ!」
人がたくさん楽しみに来て賑わうのはいいものの、今回の騒ぎは、混雑から生じるリスク以上の問題だというのだ。
「変態仮装行列」については、ツイッター上で次々に取り上げられて、大きな話題になった。
「問題なのは一部の暴徒であり、コスプレ保護の観点からもその呼び名は推奨できない」との意見は一部であったものの、多くは凄い「パワーワード」だと共感する声だ。「言い得て妙」「まあ、そうなるな」「もう来年から渋谷でコスプレは禁止にしたほうがいいね!」などと書き込まれている。
小野理事長は、なぜこの言い方をしたのかについて、取材にこう打ち明けた。
「ハロウィン本来の姿ではなく、見たくないような恰好だということですよ。気持ち悪い血だらけの顔とか…嫌な気分になるようなものばかりですね」
路地などで…「ひっくるめて『変態』ですよ」
さらに、格好ばかりでなく、マナーもなっていないというのだ。「路地に入って、外でオシッコやウンチをしていくんですよ。店が閉まっているので、エレベーターの周りでする人もいましたね。こうした意味で、ひっくるめて『変態』だということですよ」
ほかにも、ガラスを壊して道路に破片が散らばったり、トイレに物を詰まらせたりして、掃除に数日はかかる有様だという。
商店街では、自衛策として、店を早めに閉めてしまったり、ビンを割らせないようアルコールの販売を自粛したりしている。この影響で、全体の売り上げは、10月27日からの5日間で、3分の1に落ち込み、数億円の損失が出ているそうだ。
「来年は、ハロウィンを禁止してほしいという声が圧倒的ですね。責任者がいないので、イベント化するか、それとも禁止するか、2つに1つでしょう。今後、区や警察と話し合いたいと思っています」
振興組合には、「お前こそ変態だ」と苦情も来たというが、ほとんどは「よく言った」とする共感の声だという。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181102-00000003-jct-soci
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