球団の歴史を変えるか。
国内FA権を取得した広島の丸佳浩(29)。球団は4年総額17億円の複数年契約を提示する見込みだ。巨人は5年25億円超の大型契約を用意するとみられているが、行使残留となれば球団史上初となる。
FAにおける広島は「去る者追わず」のスタンスを貫いてきた。その結果、江藤智、金本知憲、新井貴浩らの強打者が流出。
過去には黒田博樹や新井に「行使残留OK」の姿勢こそ見せていたものの、その前例はなく、事実上認めてこなかった経緯がある。昨オフ、年俸更改で複数年契約の提示をせず、タイトル料すらなかった丸も例外ではないと思われた。
■育たない後継者
しかし、今回は様子が違う。8月から残留交渉を開始。松田オーナーは「最大限引き留めないと。他球団の評価を聞きたいのなら聞いてみてもいい」と態度を軟化。その裏には「ポスト丸」の後継者不足がある。
「広島はポジションや役割別の早見表をもとに、補強ポイントを明確化してドラフト戦略を立てる。丸もその中で成長を遂げたわけだが、
意外にも“その次”が育っていない。野間峻祥(25)や西川龍馬(23)が期待されているものの、後を背負って立つにはまだまだ心細い」(チーム関係者)
チームを牽引してきた菊池涼介(28)と田中広輔(29)も球団の焦りに追い打ちをかけている。
菊池は最短で来オフ、田中は再来年オフにも国内FA権を取得。ドラフトでは4球団が競合した内野手の小園海斗(報徳学園)を獲得したが、将来は未知数。育成が売りの広島も気が気ではない。
FA宣言への対応が柔軟になってきたのは、常勝球団に成長を遂げたことも大きい。金本や新井が流出した万年Bクラス時代とは違い、今のセ・リーグは広島1強時代。人気球団へ変貌を遂げ、観客動員数も増加したことで資金力もアップした。広島は変わった、のかもしれない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181105-00000011-nkgendai-base
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