日本シリーズでソフトバンクに敗れた広島に、“次なる戦い”が始まる。国内FA権を今季取得した丸佳浩外野手(29)の去就問題だ。
走攻守でチームを引っ張るリーダーに球団側は複数年契約を提示するなど全力で慰留しているが、調査を続けている巨人の動きに敏感になっている。
今季の丸は日本シリーズこそ25打数4安打1本塁打、3打点と不発に終わったものの、レギュラーシーズンでは打率3割6厘、39本塁打、97打点の活躍で2年連続でのセ・リーグMVP獲得が有力となっている。
シリーズ終了後は「終わったばかりなのであまり考えていないが、期間があるのでしっかり考えたい」と話すにとどめているが、球団側は最大級の評価をしており、松田元オーナー(67)は4日、
マツダスタジアムで取材に応じ「宣言残留も問題ない。うちはベストなものを提示する。主力選手で人格もしっかりしている。彼がいなかったら困る」と広島では前例のない宣言残留を認めつつ、複数年契約を用意していることを明かした。
ただ、他球団も黙っているわけではない。丸をめぐってはすでに大補強が見込まれる巨人と丸の地元・千葉を本拠地とするロッテが水面下で調査を行っており、予断は許されない状況。なかでも熱心なのが巨人だと見られている。
当初、育成にかじを切った巨人はFA補強に消極的との情報があり、同時に丸は残留濃厚との見方が大勢を占めていた。
しかし、高橋由伸前監督の電撃辞任↓原辰徳新監督の再々登板で風向きは一変。「何としても来年勝たないといけない原さんにとって、丸は喉から手が出るほど欲しいだろう。巨人も就任の“ご祝儀”として本気で獲りにくるはず」(広島球団関係者)
特に気になるのは今年のドラフト会議での巨人サイドの動向だという。大卒選手がわずか1人だったのに対して高卒は5人。育成はすべて高卒と“将来型”の指名となった。
「もちろん高卒でも来年戦力になる選手はいるかもしれないが、即戦力になることは期待しているわけではないだろう。しかも外野手は一人も指名されていない。丸に関して何か手応えがあるのではないか…」(広島球団関係者)
広島は過去、FAでは川口、江藤、大竹…と条件面で巨人に太刀打ちできず、苦い思いをさせられたつらい歴史がある。
丸同様に今季中に国内FA権を取得した松山も態度を明らかにしておらず、楽天が獲得に興味を示しているとの情報もある。いずれにせよ近日中にも広島側と丸のFA交渉が行われる見込みだが“直接対話”で思いとどまらせることはできるのか。オフになっても赤ヘルからは目が離せない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181105-00000027-tospoweb-base
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