巨人は7日、6年目の柿沢貴裕外野手(23)が同僚選手の野球用具を盗み、売却していたとして、同日付で契約を解除した。5-6月にかけて川崎市のジャイアンツ球場のロッカールームで阿部慎之助内野手(39)、坂本勇人内野手(29)ら主に1軍選手のバット、
グラブなど約110点を盗み出し、中古ブランド品買い取り専門店に持ち込み、約100万円の売却額を得ていた。「球界の盟主」から、またしても不祥事が発覚した。
4年ぶりのリーグVを目指して戦うチームの陰で、若きG戦士が手を汚した。柿沢の同僚への“裏切り行為”が発覚した。
この日の広島戦(東京ドーム)前に行われた球団の説明によると、柿沢は今年5月2日から6月21日までの計12回に渡り、ジャイアンツ球場の選手ロッカーで阿部、長野、坂本勇らのバット約40点、菅野らのグラブ約20点など同僚の野球用品を約110点を盗み、東京都内の中古ブランド品買い取り専門店2店舗に売却。約100万円の利益を得ていたという。
6月下旬に、ユニホームがネットオークションに出品されていることに気づいた別の選手が、チームマネジャーを通じて球団法務部に報告。球団が盗難時期などを確認し、ロッカールームの防犯カメラの映像を調べたところ、柿沢の窃盗行為が判明した。
本人に問いただしたところ、認めたという。この日、解雇通告を受けた柿沢は、「ライバルであり、仲間だと思って一緒にやってきた選手を裏切ってしまい、申し訳ありませんでした」と球団を通じてコメントした。
2016年12月に楽天からトレードで加入した柿沢は、1軍出場がなかったものの、今季もイースタン・リーグ48試合で打率・351と好打で期待されていた。
一方、楽天時代から米国製の高級スポーツカーの維持費を払うために消費者金融から借金し、返済が続いていた。これまでは実家から球場に通っていたが、今年に入って結婚し、夫人と同居するようになり、生活費にも困窮していたという。
球団は「当球団の支配下選手が、このような不正を行ったことについて遺憾に思います」とコメント。前日6日に神奈川県警多摩署に相談しており、今後も警察からの要望があれば、捜査に協力する。今回の問題を受け、球団はロッカーの見回りを検討。
柿沢がチーム内の誰にも生活費の相談をしていなかったことから、私生活全般について相談窓口の設置を検討するという。
巨人では2015年に当時所属していた3選手の野球賭博行為が発覚。翌16年にはさらに1選手も同様に賭博行為に関わっていたことが判明し、計4選手が契約解除となった。球団側も「規律委員会」を発足させるなど、再発防止に努めてきたが、今年6月に篠原と河野の若手2人がSNSに“不適切動画”を投稿するなど、不祥事が相次いでいる。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180708-00000018-sanspo-base
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