テニス・ウィンブルドン選手権第7日(9日、オールイングランド・クラブ)男子シングルス4回戦で第24シードの錦織圭(28)=日清食品=が、予選から勝ち上がった世界ランキング138位のエルネスツ・ガルビス(29)=ラトビア=に4-6、7-6、7-6、6-1で逆転勝ち。
同種目の日本勢で1995年大会の松岡修造以来の8強入りを果たした。準々決勝では元世界1位のノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=VSカレン・カチャノフ(22)=ロシア=の勝者と対戦する。
死闘を制した。錦織が第1セットで右肘、ガルビスが第3セットで左膝を痛め、それぞれメディカルタイムアウトを取った。第2、第3セットはタイブレークに突入。極限の集中力が試される中、粘り勝ちしたのは第1セットを落としながら、形勢を立て直した日本のエースだった。
3回戦で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(21)=ドイツ=を破ったガルビスとは、2014年のバルセロナ・オープンで対戦し、ストレート勝ち。芝のコートでは初対決となった。四大大会ではウィンブルドンでだけ果たせていない8強入りへ、追い風を味方にしたいところだった。
第1セット、錦織は第5ゲームで先にブレークを許すと、その後も主導権を握れず、このセットを落とした。第2セット開始前にはメディカルタイムアウトを取り、右肘の治療を受けた。サービスキープの展開が続き、タイブレークに突入。錦織は1-1から4連続ポイントで流れをつかみ、このセットを奪った。
第3セットもタイブレークに突入。錦織が5-2としたところで、ガルビスが転倒。左膝を治療するためいったんコートを離れ試合が中断した。
再開後ももつれる展開となったが、錦織が4度目のセットポイントで12-10とした。第4セットは第2ゲームでこの試合、初めてブレークを奪うと、戦意を失った相手を一気に突き放した。
フォーム修正が奏功しサーブの精度が上がり、新たな武器となった。以前は開いた右足をライン際の左足に引き寄せて打っていたが、今は動かさない。
長期離脱の原因となった右手首への負担を減らすため、よりコンパクトで脚力を生かすフォームを模索した結果、際どいコースを突く安定感にもつながった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180710-00000502-sanspo-spo
みんなのコメント