ここに来てしきりに報道がなされて来た、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのレアル・マドリードからユヴェントスへの大型移籍が、10日に両クラブにより正式発表された。
33歳を迎えた選手を迎え入れるために、1億ユーロ(約130億円)もの移籍金を支払い、3000万ユーロ(約39億円)とも目される年俸で4年契約を結ぶというユヴェントスの姿勢からも、驚異的な市場価値の高さが改めて証明されたC・ロナウド。
一方、現FIFAバロンドール受賞者を手放すこととなったレアル・マドリードでは、クラブ寄りのメディアである『マルカ』紙が、気になるファンの反応を知るべく早速アンケートを行っている。
まず、「C・ロナウドの売却は良いディールだったか?」との質問に対しては、半数近い47%の人々が「イエス」と支持をした。その一方、反対派である53%の内訳は、「もっと移籍金を要求すべきだった」との回答が33%、「売却するべきではなかった」との回答が20%となった。
レアル・マドリード退団を決断した最大の理由は、フロレンティーノ・ペレス会長との軋轢にあると多くのメディアが伝えているC・ロナウド。
だが、「クリスティアーノは何故退団したと思うか?」との質問には、「お金のため」と回答した人々が57%にも及んだのに対し、「愛情の欠如」は29%、「スポーツ面の理由」は13%にそれぞれとどまった。
また、「クリスティアーノはレアル・マドリードの歴史上最高の選手か?」との質問には63%の人々が、「クリスティアーノの退団によりレアル・マドリードは苦しむか?」との紙質問には65%の人々が、
それぞれ「イエス」と回答。サポーターから苦言を呈されることも多かったC・ロナウドだが、選手として極めて高い評価を受けていることが確認された。
とはいえ、「この移籍で失うものが大きい方は?」との質問には、「クリスティアーノを失ったレアル・マドリード」と回答した人々は31%しかいなかったのに対し、「レアル・マドリードを失ったクリスティアーノ」と回答した人々は69%を占めるなど、“マドリディスタ”のプライドの高さも垣間見られている。
9シーズンに渡り絶対的エースを務めて来たC・ロナウドの穴を埋めるべく、ビッグネームの補強に向かうことが確実視されているレアル・マドリード。「クリスティアーノの後釜として誰を獲得すべきか?」との質問で、断トツの一番人気となったのがパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペで、半数以上の54%もの支持を受けた。
これに続く二番人気となったのは15%の票を獲得したチェルシーのベルギー代表MFエデン・アザールで、最も獲得が噂されているPSGのブラジル代表FWネイマールは14%の三番人気にとどまった。一方、同じく候補に挙げられていたイングランド代表FWハリー・ケインは10%と人気が低く、それ以外の選手という選択肢の7%をわずかに上回るだけとなった。
在籍中の公式戦438試合で450ゴールを記録したC・ロナウドを失った影響は計り知れないレアル・マドリードだが、チームの新陳代謝から鑑みればピンチをチャンスに変えられる可能性もある。新たな大黒柱として誰を獲得するのか、この夏の移籍市場ではヨーロッパ屈指の名門クラブの“本気”を久々に見ることができそうだ。
文=北村敦
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180711-00792281-soccerk-socc
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