◆W杯ロシア大会▽決勝 フランス―クロアチア(15日・モスクワ)
W杯史上初めて3試合連続で延長戦を勝ち抜き、決勝に進出したクロアチア。全て90分で勝ち上がり、クロアチアより1日多い中4日で決勝を迎えるフランスと比べると、体力面では圧倒的に不利な状況にある。
しかし、決勝トーナメント3試合のクロアチアの走行データは、悲願の初Vを目指すチームの“ど根性”ぶりを表している。疲労の蓄積で減少するはずの総走行距離が132キロ→139キロ→143キロと試合を重ねるごとに増加。
驚くことに、スプリント数も412回→462回→530回と増え続けた。チーム最長のMFラキティッチはこの3試合全てで13キロ以上走り、合計では40・922キロにも上る。
W杯で初めてPK戦が行われた1982年大会以降、前回大会までPK戦にもつれたのは24試合(決勝を除く)。
この勝者のうち、次戦も勝ち上がることができたのは、わずかに6チーム。それだけPK戦の勝利で燃え尽きてしまうチームは多い。しかし、今大会のクロアチアは勝利の歓喜を次戦へのエネルギーに変えている。
クロアチアの心臓はRマドリードで10番を背負う主将のMFモドリッチ。データスタジアムの分析によると、1次リーグからの全6試合で、3プレー以内にシュートにつながったパス成功数(セットプレー除く)はフランスを合わせた両チームで断トツの30を記録した。
試合時間に違いはあるものの、フランスで1位をマークしたFWエムバペ、MFポグバの倍の数字だ。14日の記者会見では「重要なのは諦めず、自分を信じること。そうすれば夢がかなう」と意気込みを語ったモドリッチ。疲れ知らずの驚異の走力でフランスを圧倒すれば、勝機は見えてくるだろう。(岡島 智哉)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180715-00000008-sph-socc
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