国民民主党が、前身の旧民進党時代に比べ地方議員がほぼ半減する難局に直面している。堅調な支持率を保つ立憲民主党への“くら替え”が絶えないからだ。国民民主党に参加せず無所属になった重鎮国会議員による地域政党などの設立も相次ぐ。
旧民進党系勢力による三つどもえの地方議員争奪戦は国民民主党をじわじわと弱体化に追い込んでいる。
「政権交代を実現する。この志にもう一度火をつけたい。しっかりとまとまって新しい政治を切り開こうではありませんか!」
国民民主党の玉木雄一郎共同代表は16日、岡山市で開かれた党岡山県連の結成大会で団結を呼びかけた。
ただ、威勢のいい掛け声とは裏腹に、会場で配布された旧民進党県連所属地方議員の動向に関する資料には「離党」の文字がびっしりと並び、満身創痍(そうい)の船出を印象づけた。
国民民主党は今年5月、旧民進党が改称し、解散した旧希望の党の国会議員を受け入れる形で発足した。形式的には国民民主党が旧民進党の地方組織をそのまま継承しているわけだが、移行を拒む地方議員は少なくない。
国民民主党に現在所属する地方議員は約800人で、旧民進党の1543人(昨年8月現在)の約半数にまで目減りした。
背景には、地方での基盤固めを急ピッチで進める立憲民主党の存在がある。昨年の衆院選直前に発足した同党はすでに26都道府県連を設立し、所属地方議員は420人に及ぶ。その多くは旧民進党所属議員だ。
集票の「実動部隊」となる地方議員の数は国政選挙の戦果を左右する。立憲民主党幹部は「今後1、2回の国政選挙を経れば、国民民主党の国会議員は10人程度にまで減るのではないか」と冷ややかに語った。
立憲民主党だけでなく、旧民進党を離党し無所属となった岡田克也元副総理、野田佳彦前首相らも、それぞれ地元で地域政党や政治団体の設立を進めている。
継承したはずの地方組織を引きはがされ続ける国民民主党の危機感は強く、党幹部は毎週末の地方出張に余念がない。この3連休中は、玉木氏が岡山、宮城、和歌山各県連、大塚耕平共同代表が北海道連の行事に足を運んだ。
地方組織の幹部を党の議決機関である総務会に招く「拡大総務会」開催などの取り組みも進め、地方重視姿勢のアピールに懸命だ。
とはいえ、統一地方選を来春に控える地方議員にとって、支持率低迷が続く国民民主党は魅力ある存在とは言いがたい。岡山県連大会での玉木氏の挨拶に耳を傾けていた県連役員は「相当な覚悟を持って臨まないと統一選を生き残れない」と不安を口にした。(広池慶一)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180717-00000054-san-pol
みんなのコメント
・意思統一。できない奴を排除。
・誰もがうなる憲法改正草案を即時発表する・自衛隊についても事実に即し、世界各国からの信頼を集められるような記載にする
・地方創生、政治改革などで利己的ではない革新的な青写真を描く:議員定数の半減とか、旧態依然とした都道府県・市町村制度の廃止
・改組とか、省庁制の整理、中選挙区制の復活とか、中共など外国資本からの国富の保護とか、色々あるでしょ。・実現可能で持続可能な脱原発シナリオを描くとかじゃないの。いまのシステムの中ではどうあがいても自民党に遠く及ばないんだから、システム自体を変えるぞ!ってことで対抗しなくては。