文部科学省の私立大学支援事業を巡る汚職事件に絡み、東京医科大学(東京)が今年2月に実施した入試の1次試験で、複数の受験生の試験結果のデータが改ざんされ、点数が加点されていたことが関係者の話でわかった。
東京地検特捜部は、大学のパソコンなどを「デジタル・フォレンジック(DF)」で解析。受託収賄容疑で逮捕された同省前局長・佐野太容疑者(59)の息子を含む複数の受験生に対する不正を確認した。
特捜部は、加点対象となった受験生の名前と加点される点数が記載されたメモも入手。DFの解析結果とメモの記載内容は一致しており、特捜部は、同大が支援事業の対象に選定されるよう便宜を図ってもらった見返りに、臼井正彦前理事長(77)と鈴木衛前学長(69)が、佐野容疑者の息子を不正に合格させたことを裏付ける証拠とみている。
2人は特捜部の任意の事情聴取に不正を認めており、特捜部は近く、佐野容疑者を受託収賄罪で起訴するとともに、2人も贈賄罪で在宅起訴する見通し。
関係者によると、佐野容疑者の息子が受験した同大医学科の一般入試では、数学・理科・英語のマークシート方式(数学の一部を除く)で1次試験を実施。
合格ラインに達した受験生が小論文などの2次に進み、両方の試験結果を合算して合否が決まった。1次の採点は同大が委託する外部業者が行い、試験結果を電子データで同大に戻していた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00050004-yom-soci
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