松本・地下鉄両サリン事件などで計29人の犠牲者を出した一連のオウム真理教事件をめぐり、岡崎(現姓・宮前)一明死刑囚(57)ら6人の死刑執行を受け、上川陽子法相は26日午前、法務省で臨時記者会見を開いた。
紺色のスーツ姿で現れた上川氏は神妙な表情で「本日、6名の死刑を執行しました」と述べた。
上川氏は「教団は勢力を拡大し、救済の名の下、日本を支配して自らその王となることまで空想して武装化を進めた。
その妨げとなるものは教団内外を問わず敵対視し、ポア、殺害するという身勝手な教義の下、二度にわたる無差別テロに及んだ」と指摘。「被害者、遺族の恐怖、苦しみ、悲しみは想像を絶する」と話した。
本日の死刑執行については「鏡を磨いて磨いて磨ききるという心構えで、慎重な上にも慎重な検討を重ねた上で執行を命令した」と述べ、死刑執行命令書は2日前の24日に署名したと明らかにした。
また、「法治国家であり、確定した判決の執行は厳正に行われなければならない」と強調。関係者によると、再審請求中の死刑囚も含まれるが、「再審請求を行っているから執行しないという考えは取っていない」とした。1カ月間に2度の執行を命令したことについては「差し控えさせていただく」と言及を避けた。
上川氏が法相として執行を命じた死刑囚は計16人で、法務省が死刑執行について公表を始めた平成10年11月以降で最多となった。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180726-00000538-san-soci
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