JAXAの気候変動観測衛星「しきさい」が、日本の猛暑を宇宙から捉えた。画像はきのう1日午前10時40分頃に観測された地表面温度の様子。
「しきさい」は、昨年12月に打ち上げられた人工衛星で、幅広い波長の観測を行うことができ、地表面の熱の状態を観測できるセンサーも搭載している。画像からは、都市部を中心に、昼前にもかかわらず太陽光で地表面の温度が上昇していることがわかる。
そしてきょう2日(木)も、全国の広い範囲で厳しい暑さが予想されており、関東や東海では39℃前後に達する所もある見込み。体温を超える危険な暑さに警戒が必要だ。
猛暑は東北から西日本をつつむ
きょうは台風の影響が残る九州南部や沖縄・奄美で断続的に激しい雨が降るほかは、北日本から西日本の広い範囲で高気圧に覆われて晴れるところが多い。
東北の南部から西日本にかけての各地で、最高気温が35℃以上の猛暑日となる予想で、特に関東甲信や東海地方では、日本海側からの気流が山越えするフェーン現象により最高気温が39℃前後に達する所がある見込み。
▼2日(木)の予想最高気温
39℃・・・前橋、熊谷
38℃・・・秩父(埼玉県)、さいたま、甲府、名古屋、岐阜、京都
37℃・・・福島、豊岡(兵庫県)、山口、日田(大分県)など夏休みの外出 自然を利用した暑さ回避も
危険な暑さとはいえ、夏休みシーズンとあって、お子さんを家に閉じ込めておくわけにもいかないという方も多い。冷房の効いた屋内施設でのレジャーも魅力だが、外で思いっきり遊びたいという方には、自然の多い環境をおすすめしたい。
「しきさい」の観測によれば、都市部では地表面温度が50℃以上と非常に高温となるのに対し、森林域では日中も比較的温度が抑えられていることがわかる。都市の中の大きな公園や緑地でも、周囲に比べて少し温度が低い様子が見て取れるため、近隣の緑の多い公園に出かけてみるのもおすすめだ。
ただ、比較的涼しい場所であっても、熱中症への警戒は必要となる。お子さんなどの体調には気を配りながら、こまめに水分や塩分を摂取し、できる限り日中の一番暑い時間をさけて運動するよう心掛けたい。
午後は天気の急変に注意
きのうは昼過ぎから夕方にかけて甲信や東海の山沿いで雨雲が発達。山梨県の富士吉田市では午後3時20分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降り、記録的短時間大雨情報が発表された。
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きょうも気温の上がる午後は山沿いを中心に大気の状態が不安定となる予想で、局地的に猛烈な雨が降るおそれもある。急な激しい雷雨や竜巻などの突風、ひょうに注意が必要だ。(気象予報士・野口琢矢)引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00010001-wmap-soci
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