宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務をめぐる汚職事件で、医療コンサルタント会社元役員の谷口浩司(こうじ)容疑者(47)=贈賄(ぞうわい)容疑で逮捕=が、
文部科学省前国際統括官の川端和明容疑者(57)=収賄(しゅうわい)容疑で逮捕=らに使用した飲食接待費が一時期、1カ月当たり約300万円に上っていたことが1日、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部はコンサル契約を結ぶなどした企業に接待費を負担させていた疑いがあるとみて実態解明を進めている。
川端容疑者はJAXA理事に出向中の平成27年8月~29年3月、谷口容疑者が役員を務めていた医療コンサル会社に便宜を図るなどした見返りに、東京都内の飲食店などで計約140万円相当の飲食接待を受けた疑いが持たれている。
関係者によると、谷口容疑者は平成24年ごろから、当時総務課長だった川端容疑者を接待するようになり、
川端容疑者の紹介で知り合った前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)被告(59)=受託(じゅたく)収賄罪で起訴=を含む複数の幹部らに対しても飲食接待を重ねていた。同省の戸谷(とだに)一夫事務次官(61)も接待に同席したことがあるという。
接待場所の多くは東京・銀座の高級クラブで、1回当たり数十万円を支払うケースもあった。これまでに毎月の平均額が約300万円に上った時期もあったという。
こうした接待費用について谷口容疑者は、役員を務めていた会社とコンサル契約を結ぶなどした企業に負担させていた。飲食費に加え、コンサル料や交通費、海外研修費用などを含めると1年間で数千万円から1億円程度に費用が膨らんだ年もあったとみられる。
谷口容疑者は「省庁幹部とのパイプがある」と周囲に話していたという。幹部らへの飲食接待を繰り返すことで企業側に有利な取り計らいを引き出せるとの狙いで、費用負担を求めていた可能性もある。
特捜部はこれまでに接待費用を負担した複数の企業から領収書などの資料を押収し、省庁幹部らへの過剰な飲食接待の実態を調べている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180802-00000507-san-soci
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