◇セ・リーグ DeNA7―6広島(2018年8月3日 横浜)
一瞬のどよめきは、大歓声に変わった。DeNA・ラミレス監督が勝負手を打った。代打は投手・ウィーランド。来日2年目で初の代打は延長11回2死一、二塁。
右打席に入り、マイバットで2球、直球を豪快に空振りした。それでも最後はフォークを見極めて四球。つないだ。直後に倉本が右前にサヨナラ打を放つのは必然だったのかもしれない。
「ワクワクして打席に入った。マイナー時代にも経験があったけど、その時は見逃し三振だった。それは絶対にしたくなかった」
ラミレス監督にとっても必然の策だった。「(起用を)決めたのは筒香が(先頭で)打った時。“準備してくれ”と言った」。来日2年目で通算4本塁打。打撃に定評あるが、広島戦に限れば昨季は13打数7安打の打率・538、3本塁打、9打点。
指揮官は以前から代打起用の可能性を口にしていた。「数字がベース。代打なら広島相手しかないと思っていた」。そして「彼が塁に出て勝つことができた。素晴らしい打席」と称えた。
ウィーランドは捕手・嶺井の代打で登場。前日の巨人戦で7イニングを投げていたが、試合にはベンチ入り。ラミレス監督は「たまたまだよ」と笑ったが、捕手の伊藤が最後の野手として残っている中での決断は、吉と出た。
今季3度目のサヨナラ勝ち。劇打の倉本は「こりゃもう、打たなきゃ駄目だと。(代打は)誰もが思っていなかったけど、流れが変わった」。敗れれば最下位転落の一戦で、連敗を3で止めた。昨季も8月22~24日に広島相手に3試合連続サヨナラ勝ち。真夏の8月は何かが起こる。 (鈴木 勝巳)
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180804-00000012-spnannex-base
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