◇助成金流用や判定介入など一部は認めるが大半は否定
日本ボクシング連盟の山根明会長(78)が大阪市内で毎日新聞の取材に応じ、山口組系暴力団元組長の男性(81)との交友関係が50年以上あったことを認めた。
全国のアマチュアボクシング関係者333人がスポーツ庁などに告発した助成金流用や判定への介入などの不正については、一部は認めたものの大半を否定。
山根会長は「連盟は何も悪いことをしていない。進退は考えていない」と辞任する考えがないことを強調した。
交友関係は男性が毎日新聞に証言して明るみに出ていた。山根会長によると、男性と知り合ったのは19歳ごろ。大阪市内で1人で6人を相手にけんかをした際、仲裁に入ってくれた人がいて、その人の紹介で男性と知り合ったという。
山根会長が日本連盟理事となった1991年以降も交友関係は続いたが「6年くらい前に関係を絶った」という。男性は2007年6月に組長を引退した。男性のボクシング競技への関与について山根会長は「向こうは関わりたがったが、関わらせなかった」と否定した。
山根会長によると、今月2日午前1時ごろ、妻が経営する飲食店に勤める女性が、その男性に呼び出され「3日以内に辞めないと過去をばらすと山根会長に伝えろ」と言われたという。山根会長は「脅迫であり、被害届を出す手続きをした」と説明した。
日本スポーツ協会は16年11月、加盟団体の役員や関係者らを対象にした倫理に関するガイドラインを改定して「暴力団など反社会的勢力との交際を禁じるよう、罰則も含めて規定化すること」を求めている。
同協会幹部は「スポーツと名の付く組織、関係者で、反社会的勢力と関わりを持つことは断じて許されない」と指摘している。【来住哲司】
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180805-00000071-mai-spo
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