◆バドミントン 世界選手権最終日 ▽男子シングルス決勝 桃田(21―11、21―13)石宇奇(5日、中国・南京)出場停止処分中の約1年間、桃田の心を根本的に変えたのはNTT東日本での勤務経験だった。総務人事部の労務厚生課に所属する一社員として、事務作業を始めとした社業に従事した。高校生から社会人選手となり、
成功を手にし続けた才能の塊は、自らを支えてくれる仲間の存在を肌で感じた。16年8月の個人面談では「会社の中で他の社員が働いている姿を見て、
バドミントンが出来ているありがたさが分かった」と吐露した。競技に専念する自らの給料、練習環境が誰のお陰で保たれているか。企業スポーツの根幹を強く認識し、心を入れ替えた。
改心は言動にも表れた。17年1月、年頭の目標として2つを掲げた。〈1〉バドミントン教室で子供たちに競技の楽しさを伝える〈2〉S/Jリーグの出場メンバーのため、練習で貢献する―。当時は出場停止処分の中で、
東京五輪を見据えて一刻も早く復帰したいはずの時期。「私は『早く試合復帰できるように頑張る』と言うかと思った。会社業務に携わり、立場や役目が理解できる人間になったんだなと思った」と須賀監督は感慨深げ。今後もひたむきに頂点を極める姿で、人々の胸を打つはずだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180806-00000029-sph-spo
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