光復節にあわせて韓国に来て「平和の我が家」を訪問 「慰安婦ハルモニが私の祖母かも 忘れられつつある慰安婦被害を記憶し行動する」
慰安婦ハルモニは在日同胞青年たちを激励 「強制徴用や徴兵者の子孫が多い 日本が申し訳なく感じて優待を受けるべき人々」
「私が在日同胞として歴史観を持つようになり悟ったことは、慰安婦ハルモニ(おばあさん)がうちの祖母であったかもしれないということです。
ここにいらっしゃった慰安婦被害者ハルモニも、私の祖母だと思います。だから私は、在日同胞3世というだけでなく『日本軍慰安婦被害者の3世』だと思います」
在日同胞3世のソ・マミさん(34)が不慣れな韓国語で話を繋いでいった。話を聞いていた日本軍性奴隷制(慰安婦)被害者のキム・ボクトンさん(93)、キル・ウォンオクさん(90)は黙って目をとじて首を縦に振った。
13日午前、市民団体「我が民族一つ運動本部(民族一つ)」の招請で韓国を訪れた在日同胞青年10人余りがソウル市麻浦区(マポグ)の「平和の我が家」で慰安婦被害者ハルモニに会って交わした対話だ。
福岡地域の30代の在日同胞青年8人と同じく30代の日本人青年4人などで構成された13人の「朝日友好青年団(青年団)」が、
日帝強制占領と分断の歴史を勉強するために韓国を訪れた。今回韓国を訪れた彼らの中には、八幡製鉄所強制徴用被害者のペ・ドンノクさん(73)と「強制徴用問題の解決を支援する日本市民の会」で活動する木村英人さん(72)も含まれていた。
4泊5日の訪韓日程のうち3日目をむかえた青年団は、慰安婦被害者ハルモニに会って「日本では否定されたり忘れられたりしている」日本軍慰安婦被害について話を交わした。
二人のハルモニは、在日同胞生徒たちと縁が深い。キム・ボクトンさんは、在日同胞中高生に1年に2回ずつ25万円の学費を奨学金として支援している。
今年は4人の生徒が奨学金受給を志願したが、2人を選ぶことができず4人すべての学費を支援することにした。今年7月には、日本の西南地方に降った豪雨で被害をこうむった和歌山県の朝鮮初中級学校に2人のハルモニがそれぞれ100万ウォン(約10万円)ずつを寄付した。
キム・ボクトンさんは「日本は我が同胞を優待しなければならない」と話し始めた。キムさんは「日本に暮らす同胞は、日帝時代に強制徴用や徴兵でやむを得ず連れて行かれた人々の子孫だ。日本で蔑視を受ける人々ではなく、むしろ申し訳ないと感じて優待すべき人々だ」と力説した。キムさんの話に青年たちは涙ぐんだ。
在日同胞3世のリ・テミさん(32)は「ハルモニたちが行動で立ち向かう姿を見て在日同胞として有機をいただいた」と話した。リさんは「私たち在日同胞は、南でも北でも生まれなかったので、自身の故郷を探して迷う人が多い」として
「韓国でハルモニが行動に出て、政府と世論を変える姿を見て、差別と弾圧に負けてはならないと決心できた。この出会いを通じて、日本でも何ができるのか考えてみようと思う」と話した。
和気あいあいとした対話は歌に移った。口数が少なかったキル・ウォンオクさんは、在日同胞青年たちに歌の一節をプレゼントした。キルさんは、昨年レコードを出したほど常に歌を楽しんでいる。平壌(ピョンヤン)が故郷のキルさんは「恨多き大同江」を歌った。
「恨多き大同江よ 変わりなく元気でいるか 牡丹峰よ乙密台よ お前の姿が懐かしい」ハルモニの歌に在日同胞青年たちは「イムジン河」で応えた。「イムジンガン水清く とうとうと流れ 水鳥たちは自由に行きかうけれど 我が祖国 南の地 行きたくても行けない」
青年団は15日まで韓国に留まる予定だ。彼らは強制徴用問題の解決を要求する記者会見を行い、日本領事館前の少女像を訪れるなど日程を続ける。
イム・ジェウ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00031345-hankyoreh-kr
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