◇慰安婦の日の式典で演説 「反省と教訓で初めて解決」とも【ソウル堀山明子】韓国は14日、慰安婦の記念事業を行う初の国家記念日を迎え、韓国政府は被害者が眠る中西部・天安(チョンアン)市の国立墓地「望郷の丘」で政府主催式典を開催した。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が演説し、
「慰安婦問題は韓日間の歴史問題にとどまらず、人類の普遍的な女性の人権の問題だ」と主張。「私たち自身と、日本を含む全世界が反省し、二度と繰り返さないという教訓にすることで、初めて解決できる」と訴えた。
演説で文氏は、2015年の日韓合意に直接は言及はせず、「この問題が韓日間の外交紛争につながることを望まない」と語った。日韓合意ですべて解決したとは言えないとの従来姿勢を示しながら、合意の破棄や再交渉は求めない政府見解を改めて述べたものだ。
式典には元慰安婦の女性や支援団体関係者ら約400人が参加。亡くなった元慰安婦を追悼する碑の除幕式も行われた。碑は、(1)韓国を離れる時の恐怖(2)現地での苦痛(3)告発と平和人権運動(4)チョウになって舞う最後の姿--をモチーフにした4枚の壁でつくられている。
国家記念日は、1991年8月14日に元慰安婦の故金学順(キム・ハクスン)さんが初めて実名で被害を公に証言した勇気をたたえ、
「慰安婦被害者の保護・支援・記念事業法」(今年6月施行)に基づき指定された。初めて記念事業が行われる今年は、全国各地で慰安婦問題を題材にした展示やシンポジウムが開かれた。
ソウルの日本大使館前に置かれた少女像周辺では日韓合意に反対する市民団体などが午後7時からロウソク集会を開き、約500人が参加。「慰安婦被害者の#Me Tooとともに」と書かれた看板の下で、日韓合意に基づき日本が拠出した10億円の返上などを訴えた。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000079-mai-int
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