今季限りで巨人を退団した川相昌弘前二軍監督(54)が18日、CSファイナルステージの広島―巨人第2戦のラジオ解説でマツダスタジアムを訪問。グラウンドに姿を見せるや、大勢の報道陣に囲まれた。それもそのはずで、川相氏は今季、二軍監督としてチームをイースタンV4に導きながら、今月7日に突然のクビ通告。
それも、翌日に開幕するフェニックス・リーグに臨むため、開催地である宮崎に入りながら、現地でいきなり任を解かれたのだ。
本人の口からその真相を聞こうと報道陣が群がったわけだが、試合前に高橋由伸監督やコーチ陣と談笑した川相氏は「監督とは戦略の話をした。
内容は言えないけど」と淡々としたもの。それでも、巨人が逆転で敗れた試合の解説では、「(広島と巨人は)ほんのちょっとの差」とし、
「育成は2、3年やったからって変わるわけではないんです。時間をかけて育てていかないといけないんじゃないですか」と古巣に番組を通じてメッセージを送っていた。
■「オレはもういないから」
川相氏は2006年に現役を引退後、中日の一軍内野守備・走塁コーチ、二軍監督を経て、11年に巨人に二軍監督として復帰。その後、一軍ヘッドコーチ、三軍監督を歴任し、今季から再び二軍監督に転じた。
若手育成というチームの重要命題を託され、成果をあげていた川相氏に試合後、改めて話を聞くとこう言った。
「中日の二軍監督だった頃(10年)、広島の二軍に(高卒の)丸や会沢がいたんだよ。そういう選手がファームで育って今の強さがあるんじゃないの? 育成は時間がかかる。坂本みたいにポッと出てくる高卒選手なんてそうはいないんだから。
岡本は4年目? 早いくらい。生え抜きのイキのいい高卒選手があと何人か欲しい? もちろん。そうならないと巨人は強くならない。二軍で若くて有望な選手が育っている? そうなんだけど、オレはもういないから」
不可解な辞任には原辰徳次期監督の意向があるとされる。
川相氏が去る来季の巨人に「育成」の文字はあるのか。甚だ疑問である。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181019-00000024-nkgendai-base
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