楽しい仮装と不安の声
ハロウィーン当日を迎え、街にあふれる仮装した人々。
渋谷区の美容院「elyts」では、スタッフ全員がハロウィーンスタイルで接客をしていた。その理由を代表取締役の米澤祐太さんに聞いた。
「みんな楽しいと言ってくれます。その日に合わせてお客さんも来てくれて、僕たちも楽しく仕事ができるので、毎年恒例になっています」来店者からも「いつもと違って楽しい。こんな美容院はないので」という声が聞かれた。
思い思いに平成最後のハロウィーンを楽しむ一方、28日には軽トラをひっくり返したり、上半身裸の男が大騒ぎしたりと群衆の一部が暴徒化し、盗撮などの行為で逮捕者まで出した。
この事態に対して、渋谷センター商店街振興組合の小野寿幸理事長は、「仮面をかぶって何でも自分のやりたい放題やるのは、ハロウィーンではなくて“変態仮装”だ」と語る。
渋谷の街からも怒りと不安の声が相次いでいた。
若い女性は「夜怖いですね…お酒飲んでいる人に絡まれそうで…」と話す。こうした中、ハロウィーン当日を迎えた渋谷の街では、昼間からある告知を行う店が続出していた。
閉店時間の変更に「入店お断り」も…
センター街にある眼鏡店は、通常午後8時まで営業しているところ閉店時間を午後6時に早めるという。さらに、イタリア料理店では「(今日)ここに来る方々は、基本的に飲食をする方々ではない。パレードで練り歩いているばかりなので。ここに来たいという方が来られないという面からするとちょっと…」と語る。
客足が鈍るばかりか、入り口付近が人で塞がれて客が入るに入れないという事態を危惧していた。そのため、今日は正面の入り口を閉め、もう1つの入り口に客を誘導する構えだ。
そして、中には仮装したままでの入店を断る店舗も…
洋服店の店長は、「お祭りなので、できれば一緒に盛り上がって共存したいが、勝手にフィッティングルームを使う方も多くなってきたので、入り口に『入店お断り』のポスターなどを貼って促している」と話す。
他にも、渋谷では酒に酔って瓶を割ったりするケースが相次いでいることから、付近のドン・キホーテや大手コンビニ3社は、瓶入りのアルコール飲料の販売を自粛。
さらに、バスが一部区間で運休するなど、街全体に影響が及んでいる。渋谷センター商店街振興組合の小野理事長は、「みなさんが楽しみたい気持ちはわかるが、迷惑行為だけはしないでいただきたい」と話した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181031-00010008-fnnprimev-soci
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