スズキは6月と9月に中国で合弁を解消し、現地での自動車生産から撤退した。同社は2012年に米国の4輪車販売事業からも撤退している。

大型車や高級車の人気が高く小型車の勝算が小さい世界2大市場を捨て、シェア1位のインドに経営資源を集中する強い意志をあらためて鮮明にした。

「のどに刺さった小骨が取れた」。中国撤退の皮切りとなった江西昌河鈴木汽車(昌河鈴木)との合弁解消についてスズキ関係者はこう語る。

昌河鈴木は95年から4輪車生産を手がけてきたが、車両開発などを巡りスズキとの関係が徐々に悪化。09年に長安汽車が昌河汽車を吸収合併したのをきっかけにスズキはもう一つの合弁会社の重慶長安鈴木汽車(長安鈴木)に経営資源の集中を試みる。

だがそれに不安を抱いた昌河鈴木の労働者たちと一触即発の状態になり、新型車の投入を凍結し、駐在員も引き揚げていた。

一方の長安鈴木も現地での大型車、高級車人気を背景に苦戦を強いられた。「(長安鈴木は)ここ数年販売計画を達成できていない」「小さな車が売れないということならば態度を決めるしかない」。鈴木修スズキ会長は中国撤退のタイミングを探っていた。

そして、わずか3カ月の間に立て続けに、それぞれの合弁事業からの撤退を表明した。合弁事業という足がかりをなくすと中国への再参入は難しくなるのは当然、覚悟の上だ。

トヨタ自動車が20年に電気自動車(EV)投入を表明するなど、国内メーカーが中国への投資を積極化する中、スズキが中国からの撤退に踏み切ることができたのは、もうひとつの「10億人市場」のインドで50%近い圧倒的なシェアを確保しているからだ。

今回の撤退が「英断」となるか否かは、インドでさらなる成長ができるかにかかっている。同時にインド市場への依存度が高い「一本足経営」からの脱却も喫緊の課題だ。


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ネットの反応

1.
自国に不利になると分かっている経済支援をアメから強制されて、やらされていた日本政府と企業は止めたくても止められなかった中、
スズキはアメリカでの商売がないから、アメリカの要請を気にしないでいられた。
それでも勝手なことをすれば他の企業を攻撃対象にするから、中々動かないでいたが、トランプ大統領になって風向きが変わった。
トランプは商売人だから合従連衡を気にしない。
下手すると牙を剥いてくるが、上手くやっている間は大丈夫。

この隙に中国商売は早く店じまいにするべき。
また親中国政権になると面倒だから。

2.
ワゴンRに乗り始めて5年余り。スズキの軽自動車は性能が良いし、乗り心地も良い。たまに代車で他の車に乗ると、ワゴンRの操作性の良さにも気付かされる。これまでにもホンダなどの軽自動車に乗ったことがあるが、山や上り坂での馬力もワゴンRが一番だと思う。
比較的庶民的な価格でこんな良い車を製造しているスズキは素晴らしいと思うし、さすがに社長も本物を見る目、時勢を見る目がある。
遠藤憲一さんのパナソニックのCMで本当に物の価値が分かるということが「大人」なのだという台詞があるが、その通りだと思う。私も常にそういう「大人」でありたい。
軽自動車と馬鹿にするなかれ、日本の軽自動車は素晴らしい。日本以外でも街路の狭い国では充分に需要があるはずだ。
私はこれからもずーっとスズキ車に乗り続けたい。
3.
中国でも何年か後には軽需要の波が来るはず その時に頑張ればいい
今無理して 技術を盗まれたら 本番の時に勝ち目が無くなると思う
4.
中国に日本企業が進出することは、中国を富ますこと。
チャイナの軍艦を作る資金を日本企業が生み出すなどという馬鹿げたことは一刻も早くやめてほしい。

肥大した軍事国家に対抗するにはとてつもない軍事費が必要になる。目先の利益に目がくらむと、数年後、数十年後で日本という国家単位でのとてつもない負担が生じる。

企業は営利以前に、国益という意識を高く持ってほしいものです。

5.
さすがやで
6.
中国市場は、足枷が多い
7.
毎年インドネシアバリ島へ行ってますが、そこには「スズキ」があふれていますよ。中国撤退は正解ですよ。
8.
そんなスズキも 韓国で バイク製造の技術提携を ヒュースン と結んでいたが 技術を習得したと韓国側から一方的に 解消されたと言う 歴史を持っている から 信用できない相手とは ずるずる提携しても駄目だということを 学んだのではないか
9.
素晴らしい、
10.
的確な判断だと思います。
11.
インド一極だと、もしインドで何かあればどうなるのかな?
12.
スズキのビジネス手腕は素晴らしい、応援してます。
13.
正解!中国なんかで金儲けをかんかえるな!
14.
実は伴わないのに、プライドだけは高いのが中と韓。
大型車・高級車や、名刺の厚さが、人の価値を決めると思ってる。
価値観、文化の違いは否定しませんが、ムリして付き合う必要はない。
15.
修ちゃん引退後スズキは大変だろうな


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16.
鈴木会長の経営手腕はたいしたものです。
この様なカリスマ経営者の二代目はろくなのがいない。
ぜひとも素晴らしい二代目を育ててください。
17.
軽自動車の今後を考えると中国から撤退しインドへ事業展開するのは正解だと思う。
中国では最早中小型車の需要は見込めないだろう。
先見の明があると思いますね。
18.
えらい。さすがです。
19.
英断だよ。他の強欲守銭奴企業供、見習え!
20.
ナイスな判断。
トランプからも誉められそうだ。
21.
ジョージ=ソロス、スタンレー=スメドリーら天才投資家もとうの昔に中国を見限っている。判断は正しいと思う。
22.
いい決断だ。
23.
さすがです!
24.
チャイナリスクを考えると徹底やむなし。
25.
技術とノウハウ盗まれてポイ捨てされるよ。スズキは英断したと思う。
26.
上がチャイナリスクを理解している会社は良いですね。
27.
中国と組みするなんて、リスクしか無い ^_^
未だに、中国なんかに頼っている企業は!
近い将来!確実に馬鹿を見るだろう ^_^
28.
負けいくさは撤退のスピードが勝負 英断ですね
29.
流石、静岡の偉人
30.
今のスズキにできたのも、今のスズキにしちゃったのも修ちゃん。


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