全米オープン
テニスの全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)女子シングルス決勝で対戦した大坂なおみとS・ウィリアムズ(アメリカ)。
試合中にセリーナと主審の間で起きた問題について、CNNのC・アマンポーが元女子世界ランク1位でWTAの創設者のB・ジーン・キング(アメリカ)に話を聞いた。
1943年生まれのキングは四大大会でシングルス12度、ダブルスで16度の優勝を誇り、1973年には女子プロテニス協会WTAを設立した。
キングはインタビューで、セリーナ、主審のカルロス・ラモス、大坂について言及した。また、最後にテニスにおける性差別と今後の課題について述べている。
セリーナについては「セリーナは一線を越えていた。それは疑いもない。彼女が良いアスリートだったとは誰も言っていない。全く持って一線を越えていたし、彼女もそれは分かっている。ポイントは、主審が更に状況を悪化させた。」
主審に関しては「彼が台無しにしたと感じている。第一に、主審としては、試合の流れを保たなければならないのに、彼はただその逆をしていた。
彼はセリーナへ伝える必要があった。彼は正しいことをしているから、謝れない、彼は試合においてボスであると言うことではなく、彼が言わなければならなかったのは単にセリーナのキャラクターを攻撃しているのではないと言うことだけ。
キャラクターはあの状況で起きていることの本質であり、彼女はそのことにとても憤慨していて、セリーナや姉のヴィーナスはルールに従って育てられて来た。キャラクターがここでは最も大きな問題だった。
彼は人間と話をしているのだから。彼がもし彼女のキャラクターを攻撃しているのではないと伝えていたら、もっと違う展開になっていたはず」
大坂については「彼女は二十歳にしてとても大人で、チャンピオンとしての精神力がある。それは彼女の言葉でも分かる。
『コートに立ったら単に一人の選手だ』と。その軽いスイッチがオンになり彼女は変わる。
彼女はスーパースターになるだろうし、既になっている。彼女がどれほど心優しかったか、どうやって集中を維持したかを過小評価するべきではない。
それは途方もないものだったと感じた。もっと彼女を見たくて仕方がない。最初から彼女はセリーナより良いプレーをしていたし、この優勝は100パーセント彼女のもの。例え何が起きたとしても」
テニス界における性差別については「テニスにおいてある種の性差別はあると思っている。例え男性がそれを持ち出しても。
なぜなら、男性は自分達のために立ち上がると遠慮なしに色々語るし、女性はヒステリックに見られてしまう。そうではなく、女性も遠慮なしに語っているだけなのに。私はそんな言い方をしたことは一度もない。
かつてのインタビューを見ても、大坂が今回したようにより柔らかく話している。70年代にそれを気にしていた頃を思い出させた。
今は違う。女性も立ち上がっている。遠慮なしに語ったり、良いと思う自身の意見を語ることをもう気にしてはいない。人々はそれを受け入れるのに難しい時間を過ごしている」
今後のテニスの向上のためには「1つ欠けているものは、女性のコーチが足りていないこと。私の不満はボックス席からのコーチングについて。
なぜなら、みんなボックス席から叫んだりジェスチャーをしたり、いつもしていること。正直なところ、誠実さを持ち、それを良しとしよう。子供達が見ていて、誰かがいかさまをやっていると思われたくないから。それは良くない。
だからまずそれをやりたい。もう1つテニスで悪いことは、主審が何が起きているかを観客と会話を持てないこと。
主審が我々とコミュニケーションをして、より良いコミュニケーションを持つと言うポイントにたどり着かなければならない。危機的状況から物事を正す機会が作られると思っている。これが正しくする機会である」
CNN インタビュアー‘Amanpour’
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180913-00010005-tennisnet-spo
みんなのコメント
一線を越えていてそれを解っているのなら、何故大坂に対して謝罪しないのか。それに一線を越えていたのならそれに警告を与えるのは審判しか居ないだろ。
セリーナは先ずコードバイオレーションに対して主審に嘘つきと言ったんだよ。コーチも認めたのにそれについてはスルーするのか。
事の発端がそこである以上、性差別とかの話は別の問題だ。指をさして嘘つき謝れと言ってくる相手に何を配慮しなきゃいけないんだよ。キングさんも年老いたのか和訳も酷いのか何を言いたいのかさっぱり解らない。