「第12回BFA U18アジア野球選手権大会」高校日本代表は4日、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われたスリランカ戦に15―0の6回コールドで勝利。初戦の香港戦に続く大勝で、スーパーラウンド進出を決めた。
次戦は最大のライバル・韓国戦となるが、韓国側からは日本のエース・吉田輝星投手(3年=金足農)と日本代表に向け、「挑発発言」の数々が飛び出し、不穏なムードとなっている。
この日、アイビースタジアムで香港を相手に41―0と日本以上のワンサイドゲームを演じた韓国代表のキム・ソンヨン監督は「ご覧の通り。韓国のレベルは高く、香港はそうではなかった。それがそのままこういう展開になった。パワーが売りのチームで、それが出た結果」と淡々と話した。
日本戦に向けては「燃え上がるというよりも、平常心で行くだけ。甲子園の試合は全部見た。ヨシダはいい選手だし意識しているが、今さらという感じかな。対策? ウエートトレーニングと(頭を指さし)ここを使ってね。
日本はヨシダがすごいすごいと言っているが、韓国にもあのくらいの選手はいる。特別な選手ではない」と、まずはジャブ程度の挑発発言を放った。
微妙なムードになりかけた中、さらに本紙がキム監督を直撃すると、吉田が甲子園6試合で881球を投じたことについて「韓国ではそんなことは絶対にさせない。105球の球数制限のルールはとっくにあるからね。
日本は今大会から初めて導入されて戸惑っているのかもしれないが、はっきり言って時代遅れ。ヨシダはまだ若い選手で、この先の選手生命は長い。
韓国は有望な選手の人生を酷使で奪うようなことはしない。私が仮に今大会で日本を指揮するなら、ヨシダを登板させることはしないよ」と一刀両断。
さらには「酷使しないためにはどうするかって? 私だったらヨシダのような投手を3枚、4枚と揃えるね。実際今回はそういう選手が揃っている。だから負けることはない」と言い切った。
だが、挑発発言はキム監督だけでは終わらなかった。
韓国代表のある選手は「日本は甲子園で活躍するとあっという間に話題になるけど、韓国ではすごいプレーヤーがいても野球自体がそこまで取り上げられないからね。
でも、話題にならないだけでヨシダみたいな選手はたくさんいる。うらやましいところもあるけど、日本は騒ぎすぎじゃないかな」と、知名度先行の見掛け倒しだと言わんばかり。吉田フィーバーを「騒ぎすぎ」と一笑に付した。
もともと韓国は日本に対するライバル意識が強く、対抗したい気持ちはわからないでもないが…。日本のエースもずいぶん軽く見られたものだ。
その吉田はこの日、試合途中からブルペンで変化球を交えて50球を投げ込み「まだ投げるかはわからないが、準備はしっかりしている。(韓国は)日本のシャープなスイングとは違って、1番から9番までホームランを狙って大きいスイングをしてくる印象。
直球も生きてくると思うので、しっかり空振りを取れるようにしたい。絶対勝ちたいと思います」と韓国戦を前に闘志をみなぎらせた。2大会連続の優勝に向けて、韓国は避けては通れない相手。吉田にとっても日本代表にとっても、負けられない戦いとなる。
<試合方式>1次ラウンド(R)は4チームずつA、Bの2組に分かれ、各組上位2チームがスーパーRに進む。A組は日本と韓国、B組は中国と台湾のスーパーR進出が決定。進出したチームの1次Rの対戦成績は持ち越される。
スーパーRでは別組の2チームと対戦。計3試合の成績上位2チームが決勝、3、4位チームが3位決定戦に進出する。中国と台湾は力が落ちることから決勝が日本と韓国の再戦になる可能性は高い。
<球数制限>今大会から採用され、1人の投手が投球可能な球数は105球に定められた。それ以上、投げた場合は中4日の休養が義務付けられた。イニング中に上限に達した場合、対戦中の打者には最後まで投げることができる。
50球以上投げた場合は中1日空ける。3日連続登板すると球数に関係なく4日目は登板できない。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180905-00000037-tospoweb-base
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