◇「私も初めて見た反則」アメリカンフットボールの日本大学と関西学院大学の定期戦(5月6日)に起きた悪質タックル問題は24日、スポーツ庁が日大からの聴き取りに着手し、国が乗り出す事態となった。
23日夜に行われた日大の内田正人前監督、井上奨コーチの記者会見が説得力に乏しく、自浄能力がないと考えたようだ。日大はこの日、関学大に再回答書を届けたが、会見に沿った内容にとどまるようで、収束の見通しは立たない。
23日の会見冒頭で内田前監督が3回、続いて井上コーチが3回、それぞれ深々と頭を下げた。「指示」を認めて収束に向かうのかと思われたが、最初の質疑で出席者は耳を疑うことになった。
「反則タックルを指示しましたか」
「信じていただけないとは思いますが、私の指示ではありません」
2人はこれまでの日大の見解通り、あくまで宮川泰介選手が意味を取り違えて犯した反則だと釈明。しかも内田前監督は宮川選手の起用やその条件のラフプレーについて、試合前に井上コーチや宮川選手本人と話した記憶がなく、全てコーチ陣と宮川選手の間の会話だという。
監督として結果責任は認めたが、あくまで「認識の違い」を貫き、具体的な責任や批判は最悪でも井上コーチでせき止めたいように聞こえた。
前日記者会見した宮川選手の証言とことごとく異なる発言が続いた会見。しかしその中に、問題の表面化以来、多くのアメフット関係者が口にしてきたことと同じ見解もあった。
QBが完全にプレーを終えた後、背後から激しいタックルをするような反則は、今後も起こり得るかとの質問に、内田前監督はこう答えている。
「ランプレーの後の早いタイミングではこれからもあるかもしれない。往々にしてある反則だが、今回のような反則は私がコーチを始めてから初めての経験。これからはないと思います」
それほど異常な反則を、なぜ宮川選手は犯したのか。2人の指導者は繰り返し、「つぶせ」という言葉が、闘志あふれるプレーをせよという意味で、日常的に使われること、宮川選手の成長ぶりが物足りなく、奮い立たせるために激しい言葉で鼓舞したまでだと釈明。「そこまで彼が考えていたのを見抜けなかったのがわれわれの責任」(内田前監督)と語り、想定外の反則だったとした。
スポーツの反則はさまざまな目的や理由で定められている。その競技の本質や前提が成り立たなくなる行為や、一方のプレーヤーが極端に有利になって公平性や面白さを著しく損なう行為、あるいは不必要なプレーで相手を危険に陥れる行為などだが、今回の反則は、危険なだけでなく、スポーツで最も恥ずべき卑怯な行為に該当する。
◇言葉の行き違いで重篤事故が起きる競技か
しかし、闘志あふれるプレーと明らかに卑怯な行為は、延長線上にない。あれば過去も今後もしばしば起こるはずで、ないから内田前監督も「初めてだ。今後はない」と言い、選手生命と天秤にかけられた宮川選手は「追い詰められた」末に一線を越え、後悔して泣いた。記者会見でも自分を責め続けた。にもかかわらず、誰からの指示も示唆もなく宮川選手が勝手に一線を越えたかのような主張は、教え子の人格をおとしめている。内田前監督の「初めて-」との発言は、そうした意味を持つことに、日大は気づいているか。
しかも内田前監督は、日大アメフット部がこれまでルール尊重を大前提にしてきたことを、重ねて強調した。まして宮川選手は闘志が足りないと叱責されるような気性だったようだ。そんな選手が、何らかの強い力が働かずして卑怯な行為に及ぶことなど、納得できる人はどれほどいるだろう。
「相手のQBがけがをして秋の試合に出られなければこっちの得」。宮川選手は22日の会見で、定期戦前日に井上コーチからそう言われたと証言したが、井上コーチは「損得という言葉は使っていない」と否定。「けが」という言葉を使ったことも初めは否定したが、徐々に「過激な言葉をたくさん言ったので、けがという言葉を使ったかどうかは…」とトーンダウンした。
言葉の行き違いだけで重篤な事故につながりかねない事態が起きるとすれば、アメフットは何と恐ろしい競技かとも思われてしまう。上司と部下の言葉の行き違いなど、世の中では日常茶飯事だからだ。日大首脳陣の発言は、宮川選手の証言との平行線で押し通そうと目論んでいるように見えるが、実は自らをさらに縛るものになっている。
本人のためを思ってしたこと-。暴力や虐待が問題になった指導者や親たちがよく口にするように、内田前監督と井上コーチは何度も宮川選手への期待を語った。とりわけ宮川選手を高校時代から指導してきた井上コーチは、切々と語った。
しかし、宮川選手が人生を懸けて開いた記者会見の後も、2人は連絡を取らなかったという。思い入れのある教え子なら、あの記者会見を聞いていても立ってもいられないのが指導者のはずだが、
宮川選手がアメフットをやめる決意をしていることについても「まずは話し合いたい」と井上コーチ。宮川選手によると、騒動が大きくなった後で退部の意向も伝えたはずで、そんなところにも体温の感じられない食い違いがのぞいた。
宮川選手だけではない。日大アメフット部にも、関東学生連盟などから長期間の活動停止など厳罰が下る可能性があり、そうなれば他の部員たちも目の前からアメフットを奪われる。「つぶせ」。日大首脳陣が放った号令がつぶしたもの、まだこれからつぶそうとしているものは、とてつもなく大きい。(時事ドットコム編集部)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180524-00000146-jij-spo
みんなのコメント
アメフトでいいじゃん。
うちは違いますよ感出したいの?
アメフトの方が言いやすい。
外出れないわ
記憶がない!
意味不明な説明!
しまいには入院!
おまえは政治家か!
十分稼いでるでしょ理事は。
保身見苦しい
これが大学上層部の答弁と受け取れば良いのか?
最後は、理事長に自分が切られる。
この流れでは、130周年?なんて無事に迎えられないでしょう。
このままでは、日大は本当にダメな大学と言うイメージが定着してしまいますよ。恥ずかしくて日大ですとは言えないでしょう。
これは許しちゃいけないし、他のアメフト部の生徒の為にも、この先の日大の為にもならない!
切るべきは内田だろ!
内田が大学に残る限りこの問題は終わらない!終わらしちゃいけない!
大学生にもなって「つぶせ!」の意味を取り違えるだろうか?
話が噛み合わないのは、どっちかが嘘をついてるのか、どっちもが思い違いをしてるのか…とにかく生徒側と学校側が第三者の前で一緒に喋らないとわからないと思う
「強くなるんだ、嘘が本当になるように」ってアイシールド21であったけど、そういう意味じゃないと思う…
責任、責任と嘘ぶいてるね!
責任とって、入院?
お前は政治家か!
誰かの入れ知恵か?
薬は真実を話す事!
そうすれは、心労はなくなる!
嘘で固めるから、体が拒絶反応を起こしてる!
若干二十歳の勇気ある行動を見なさい
大人が二人の選手を潰したんですよ。
一人は身体一人は心最低ですね。
来週あたり、新しい文春砲台が火を吹くのが見えてきました。
状況証拠だけで十分過ぎる
いい加減見苦し過ぎるので逮捕される前に正直に話した方がいいと思う
間違いなく明日は告訴発表になると思う
男らしく切腹しなはれ