大変身で快挙達成だ。WBA世界ミドル級タイトルマッチ(12日、エディオンアリーナ大阪)で同級4位の村田諒太(33=帝拳)は王者のロブ・ブラント(28=米国)を2回2分34秒、TKOで破り、昨年10月に米ラスベガスで奪われた王座を奪回した。

日本ボクシング界で過去に、世界王座を奪われた相手とダイレクトで再戦してのリベンジ成功はわずか3例。その難関を突破できた裏には、意外過ぎるヒントがあった。ボクサー人生をかけた“変身秘話”を公開――。

打って、打って、打ち込んだ。2回の序盤に最初のダウンを奪い、その後にアッパーを打ち込んで

「(ブラントが)うっ、という効いた顔をしたので、これで心を折れたと思った」(村田)。その後は一方的な展開もレフェリーはなかなかTKOを宣告せず「早よ、止めろよ、と思った」という中で、戦いは2回2分34秒で幕を閉じた。

試合開始直後はブラントがいきなりラッシュをかけてきて「あんな出方するとは思わなかったから驚いた。でも前に出るしかないと思った」(村田)と話したように、約9か月前の対戦とは別人のようなボクシングでリベンジを果たした。

ブラントとの再戦が決まった直後、村田は「前回と同じことをしたら負ける。最悪な試合をした分、やるべきことは明確になっている。ガードして打たせるだけでなく、自分からしっかり仕掛ける」と話していた。

そのためには、アマチュアではロンドン五輪で日本ボクシング界48年ぶりの金メダル、プロでも世界王者にまで上り詰めたこれまでのスタイルを変える必要があった。

そんなことができるのか? どうすれば? この時にヒントを得たのが、なんと「声帯」についての会話だったという。

「ボクシングに関係あるわけじゃないですよ」と村田が言うように、話した相手はボクシングはまったくの門外漢だったので、ボクシング技術について指導を仰いだわけではない。

それでも数回にわたって、わざわざ話を聞いたのは「いい声を出すための『軸』を意識した効率的な体の使い方とか、力の入れ方とかが参考になりました」からだった。

村田は「その方は声帯のことを仕事として活動されているわけではないので」と名前などは明かさなかったが、“恩人”との出会いは加圧式トレーニングに行った際だという。

有名でもない、ましてやスポーツ関係でもない異業種人との会話ともなれば多くの場合、数時間もすれば忘れてしまうもの。

そんな何げない言葉の中にヒントを見いだして、自分を変えた。帝拳ジムの本田明彦会長(71)も「こんなにできるなら、何で今までやらなかったんだ、というぐらい変わった」と驚くほどの変身ぶりだった。


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ネットの反応

1.
日本人がミドル級で五輪金メダリストになる事がまず奇跡、それからプロの世界チャンプになった事が2度目の奇跡。その上あの年齢で自らのスタイルを変えて王座に返り咲いた奇跡を日本人はもっと讃えてほしい。。歴史上たった一人しかなし得ていない事なのだから。
2.
一夜明けても 昨日の興奮は忘れないな…
3.
強かったけども、やはり村田は日本でホームの状況でやれるのが一番なんだなと実感。今後はアメリカの試合も増えるだろうし、メンタル強くしないとね
4.
村田も井上と同等にこれからの未来まで語り継がれる存在です。ミドル級と言う世界で一番厚い層の正規王者ですし、あのパンチの重い試合を民放での無料観戦出来るなんて凄いです本当に。
観ていて感動しました!なかなか出来ないです、一度戦って負けた相手をテクニカルノックアウトの2ラウンドなんて。手を叩いて拍手してしまった。
5.
おめでとう!
ここ数年で一番の感動でした。涙が出ましたよ。
ロブ・ブラントという紳士にも敬意を表します!
6.
写真がオムツ変えてーって感じに見える。
7.
村田を否定していたヤフコメ衆沈黙だなぁ。
村田ファンとして何も言い返せなかったがリベンジ出来ほんとうに嬉しいです。
8.
第3戦があっても良いとは思う
9.
軽量級でチャンピオン取るのとは価値が違う。
10.
ちょっ、サムネw
11.
“恩人”って雀鬼じゃないのかな?
だったらスゲー!

つか、村田がリングインするときの体つきは「絞ったなあ」と思った。

今までにないトレーニングの賜物。
それでいてあの動きが出来るようにしたトレーナーは素晴らしかったです。

GGG戦が楽しみ(^ー^)

12.
前回の試合の印象があったので、ホームとはいえ、ラスベガスの再現かなぁと思ってだが、始まってみれば村田選手の強さが目立った内容だね。
オリンピック金メダルの実力は本物だよ。
これからも応援したいファイターだよ!
13.
何はともあれ凄いプレッシャーの中良く勝ったよ!おめでとう村田
14.
掛け値なしのナイスファイトだった。おめでとう!
15.
イッばつ目のダウンは村田の圧力で足がもつれて倒れた。完全なパンチじゃない。このへんプロもマスコミもファンもだれも言わないな。なに見とんねん


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16.
レフリーが、止めるの異常に早いからでしょ?
せめてスタンディングで3回大きくて揺れたらストに成るのはよくあるけど、軽く2回揺れてストップになるとは、なんかあるでしょ……?
17.
初回は互角だったので、内心ドキドキでした。
2回ゴングがなって直ぐに力強い攻撃の連打。
一度ダウン奪った時は歓声。
立ち上がってからも、圧倒的な強さ。
この強さが村田だ。
感動、感動、感動しました。
素晴らしい試合でした。
有り難う。
18.
この試合をみて、映画 「ロッキー」 を思い出したのは私だけか?
19.
声の話もう少し具体的に記事にならないかなぁ
20.
村田の対戦相手は柳沢慎吾だった?
21.
今まで勿体ぶったボクシングしてたとしか思えない、いい試合だったと思う。やればできるじゃん!
22.
次の試合では負けるかもしれないけど、ここまで達成した事が成功なんだろう。
23.
やっと村田らしい試合が見れて良かった。
ラウンドガールのおねーちゃんも泣いてたのは嬉しかったんだろな。
24.
逆にブラントが前に出てきてくれて良かったね

村田の距離、さらにはボディが打てる距離に向こうから入ってきてくれたしね

だからアッパーも入ったし

全てが前回と違って村田の方に転がった試合だった。

次も楽しみになった!

25.
中継、1番大事なシーンの映像、カメラさんも興奮したかな?
26.
つまらない試合だった。村田は伸びないと思う。
27.
日本人にしても、腫れやすい顔をしていて、試合判定的には不利な印象があるが、実際は打たれ強いのかも。前回はガードの上から殴られても、顔にダメージが出たように腫れたけど、それを前に出て打ち合えば、打ち勝つだけの強さがあることがよくわかった。こういうファイタースタイルは、ボクシングファンのハートをグッと掴んでしまう。次回もファイター村田が見たい!
28.
他人が聞き流す情報を、自ら分析、咀嚼出来る村田選手は、頭脳明晰であるという印象を抱きました。
29.
年齢的に早くビッグネームと試合ができたらいいですね。応援してます。
30.
これまでの村田選手は色々なものを背負いすぎて負けないボクシングだった。村田選手が本当にやりたかったボクシングは今回のように撃ち合って悔いが残らないような試合なのかなと感じたし、感動した。
正直これまでの試合は、見ていて面白くはなかった。
次を見たいと思わせる内容だったと思う。


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