日本相撲協会に「引退」を届け出た貴乃花親方(46)=元横綱=の代理人の弁護士が27日、都内の協会を訪れ、弟子ら10人の所属を千賀ノ浦部屋に変更する届けなどを再提出した。千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の署名、押印が追加された書類だったものの、原本でなくコピーという不手際。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は再々提出を求め、貴乃花親方の退職手法にも激怒し、協会に直接来ることを命じた。
理事会では、10月1日に臨時理事会を開き、転籍問題を審議することを決定。貴乃花親方の引退(退職)届は、同日にも受理される見通しだ。
正午前、貴乃花親方の代理人を務める石原修弁護士が協会を訪れ、追加の所属先変更願を提出した。25日にはなかった千賀ノ浦親方の署名、押印が入った書類。だが、原本ではなく、貴乃花親方の押印が黒くぼやけたコピーの紙だった。
芝田山広報部長は「これは不備。公益財団法人だからこそ、書類はきちっとした形で行うべき」と再々提出を要求。千賀ノ浦親方を協会に呼び戻し「一番大事なのは弟子の移籍」などと45分説教した。
代理人は上申書も協会に持参。25日に貴乃花親方が提出した引退届は「退職届が必要」とし、受理されなかったが「『引退』を『退職』と読み替えてください」と要望した。
師匠自らが姿を見せず、代理人に任せ、受け付けに書類を置くのみ。同親方の手法に、“スイーツ親方”と呼ばれ、いつもは甘い笑顔の芝田山部長もぶちきれた。
「あれだけの大横綱。しっかりケジメをつけてもらいたい。彼のこれからの人生のためにもきちっとしないと」と声を荒らげた。
書類も重要だが、大事なのは仁義。「(引退に)二重線引いて退職と書くだけでいいんだよ」と、まずは八角理事長(元横綱北勝海)に願い出るのが筋と説いた。「代理人じゃない」と、退職前に協会に来るよう命じた。
代理人は、貴乃花親方は25日付で引退しており、もう“出勤”しない旨を強調した。この日の理事会では同親方の退職に関し、理事らから「残念」との声が上がった。
10月1日の臨時理事会では弟子の転籍が承認され、その後、同親方の退職も受理となる見通し。最後まで協会と交わることなく、孤高の大横綱が去ることになりそうだ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180928-00000000-dal-fight
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