松本亜樹子 特定非営利活動法人Fine=ファイン=代表
「2人目不妊」という言葉をご存じですか? 1人目はいるけれど、なかなか2人目に恵まれない状態で、専門的には「続発性不妊症」といいます。
2人目不妊には、「1人目は自然に妊娠・出産できたのに、次の子どもがなかなか授からない」ケースと、
「不妊治療で1人目を授かり、次の子もと思って治療を始めたものの、2人目には恵まれない」ケースがあります。最近は2人目不妊の治療を求める人がクリニックでも増えているそうです。
「次の子どもはどうするの?」親と会うのがつらい
出版社でパートタイムをしているYさん(43歳)は37歳で結婚。不妊治療のために39歳から病院に通い始め、3年後に女の子を出産しました。
夫は、かわいい娘の姿を写真とビデオで撮っては田舎の親に送ります。親の側も初孫とあって、「『いらない』と言っても、山のようにおもちゃや洋服を送ってきて…」と、Yさんには、半ばうれしい悲鳴の日々でした。
ところが、子どもが1歳になった頃から、「次の子どもはどうするの?」という言葉が付いてくるようになりました。「不妊治療のことを話していなかったので、次も自然にできると思われているみたい…」。Yさんは、今は、親と会うことがつらくなっています。
「どうして妹がいないの?」子どもに聞かれるたびに、切なく…
看護師のHさん(32歳)は、26歳の時に授かり婚で最初の子どもを出産。その後は、避妊をしていました。子どもが3歳になり、「そろそろ次を…」と思い、避妊をやめました。ところが、3年過ぎても妊娠しません。部署を異動させてもらい、仕事もセーブしたつもりでしたが、かないません。
「周囲から『あまり年が離れないうちがいいよ』などと言われ、『わかってる!』と心の内では思います。でも、『なかなかできないから』とも言えないし…」。
一番つらいのが、子どもからの質問です。「どうしてうちには妹がいないの?」と聞かれるたびに、子どもにも寂しい思いをさせているのかと切なくなる――Hさんは、そう言って、涙をこぼしました。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180729-00010000-yomidr-sctch
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