【アーカイブ:内容は2018年3月28日の初出時点のものです】
人生出会いがあれば、別れもある。それは夫婦でも同じです。約2分半に1組が離婚する時代。昭和の家族観では「人生の失敗」のイメージが強かったですが、平成に入り、「前に進むための選択肢の一つ」としても考える人が増えてきました。(朝日新聞デジタル編集部・丹治翔)
離婚決断「正直、複雑」
東日本に住む30代の会社員男性は3月末、10年近く連れ添った年下の妻との離婚届を役所に提出します。「慰謝料、養育費、財産分与、子どもの面会について取り決めた公正証書も作りました。自分が決めたこととは言え、複雑ですね。正直」
妻とは職場恋愛で結婚しました。「料理がおいしいところが好きでした」と振り返る男性。妻は仕事を辞め、長男(3)と次男(1)にも恵まれました。
付き合い出してから10年以上、順風満帆だった2人の関係。しかし、男性の転職を機に、数年前から少しずつすれ違うようになりました。
きっかけはお金でした。妻に一任していた金銭管理は、転職で収入が増えても「小遣い2万円」のまま。クレジットカードを使うことは許されていましたが、
飲み会などの出費は嫌みを言われるようになりました。子育てや家事を巡ってもたびたび口論に。「ケンカするたび、妻からは『離婚する』と言われていました」
子どもと離れても「別の道選ぶ」
家庭の空気がだんだん悪くなると、男性は「魔が差して」、職場の同僚と不倫関係になります。その異変を妻は見逃しませんでした。興信所を使って男性の動向を調査し、昨年発覚しました。
「その頃には不倫相手と別れていましたが、妻には分かってもらえませんでした。今までの流れから離婚かなと思っていたけど、なぜか『離婚はしない』と言われました」
代わりに妻は男性の行動を制約しようとし、それが新たな火種に。言い分は平行線になり、カウンセラーを入れて話し合いを続けました。
2人の関係を修復するのか、終わりにするのか。男性が気がかりだったのは2人の子どもたちでした。「離婚すると、子どもたちと離ればなれになってしまう。それはやっぱりつらい」
それでも、今年に入って男性の方から妻に「離婚したい」と伝えました。「妻の要求を受け入れたとしても、関係がよくなるとは思わなかったんです。それならば、ここで別々の道を選んでもいいのではと思いました」
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00010000-asahit-soci
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