「遅いくらい」「ああ始まったのか」。麻原彰晃死刑囚らの死刑が執行され、一連の事件の被害者や関係者も、さまざまな反応をのぞかせた。「あれだけのことをしたのだから死刑は当然。『ああ、死刑執行が始まったのか』という程度だ」。平成7年の東京都庁郵便物爆発事件の被害者で、当時の都知事秘書だった内海正彰さん(67)は冷静に受け止めた。
ただ、不安もよぎる。「死刑になったことで麻原(死刑囚)が信者から英雄視されないかが心配だ」と話す。
平成12年からオウム真理教や後継団体の地域進出に反対運動を続けてきた「烏山地域オウム真理教対策住民協議会」(東京都世田谷区)の古馬一行会長(66)は「重大な事件を起こした首謀者の死刑執行としては遅いくらい」と受け止める。
ただ、古馬さんも懸念を示す。「オウムは色々に組織の形を変え、継続しているが、後継組織の内実や危険性が本当に伝わっているか不安になる」とした上で「『オウム』が引き起こした大事件を忘れず、未来に教訓を伝えていく大切さを感じている」と語る。
一方、死刑が執行された中川智正死刑囚(55)の弁護を務めた河原昭文弁護士(76)は「こんなに早く執行されるなんて…」と驚く。6日午後も接見予定だったといい「逮捕された直後から彼は死刑は免れないと覚悟を決めていた。生きることに真面目で、それは今も変わらなかった」と話した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180706-00000532-san-soci
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