京都市で、住民の生活道路が所有者によって突如、封鎖。日常生活に影響が出るとして裁判になっていましたが、京都地裁は一部住民の通行を認める決定を出しました。
問題となっているのは、京都市右京区の京都学園中学・高校のグラウンドに面する一角。去年5月に突如、柵で封鎖され、陸上競技用のトラックが作られました。
この場所は、京都学園の所有する場所ですが…。近所の住民らが、約50年前から「生活道路」として使っていたのです。
封鎖により、住民は普通車が通るのにもギリギリの幅しかない細い道を迂回することに。大型タクシーも、迂回を余儀なくされた結果、踏切で脱輪したこともありました。
【住民】
「一番困るのは、大型の車両がこの地域に入ってきにくいこと。(大型車両には)介護の車や宅配の車があるので、それが入ってこれないことで、本当に私たちの生活が脅かされている」こうしたことから、住民らは日常生活に大きな影響が出ているとして、学園側に柵の撤去を求める仮処分を裁判所に申し立てていました。
そして京都地裁は、一部の住民について「著しい損害を避けるには通行を認める必要がある」と認定し、学園側に柵を14日以内に撤去するよう命じる仮処分決定を出しました。
【仮処分を申し立てた住民】
「(学園側が封鎖の)行動を起こしてしまう前に、住民に十分な説明してもらいたかった。“裁判”というと、お互い敵対するような感じになるので、本当はやりたくなかった」この決定を受け、学園側は裁判所が認めなかった他の住民の通行についても検討するとしています。
関西テレビ
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180919-19384005-kantelev-l26
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