23日夜から未明にかけ近畿地方を縦断した台風20号。記録的な雨と風によって各地には深い爪痕が残されていました。
23日夜、台風20号の直撃を受けた近畿地方。神戸空港では1時間に136ミリもの雨が観測されましたが、気象庁は「波しぶきが機器に入り込んだ可能性がある」として記録を取り消しました。それほど強い風が吹いていたのか。一夜明け、各地でカメラが捉えたのはその威力を裏付ける爪痕でした。
和歌山県新宮市では熊野川が氾濫。障がい者施設の周囲が浸水し、入所者ら81人が一時孤立しました。
「こちらの民家、家の中がむき出しになっています」(宇治宮汐梨記者リポート)
兵庫県三木市では、プレハブの外壁が風で吹き飛び家財道具がむき出しの状態に。
「2人男の子がおったから、部屋を1つずつプレハブで建てていた。まさかこんな風に飛ぶとは思わなかった」(男性)
京都の大将軍神社では拝殿が倒壊。境内の「ご神木」が倒れ屋根を直撃してしまったといいます。
「もうショックですね。(Q.今後の建て替えは?)とりあえず撤去してからしか考えられない」(大将軍神社の管理人)
そして、淡路島では…
「風車が根元から倒れています」(ヘリコプターからカメラマンリポ―ト)
高さ60メートルの巨大な風車が倒壊し見るも無残な姿に。羽根は折れ、付近に散乱していました。
「今まで体験したことないぐらい風は強かった。まさか実際に倒れるとは思ってなかったです」(北淡震災記念公園 池本啓二さん)
まさか、風車が風で倒れるとは。専門家は、根元にあるコンクリートの基礎に問題があった可能性も指摘します。
「基礎が脆弱すぎる。本来10メートル以上は必要、下の岩盤によりますけど。(こんな基礎は)ありえない、これはずさんな工事です」(三重大学 清水幸丸名誉教授)
淡路島には電力会社の風力発電所が2か所ありますが、今回倒壊した風車は地元の淡路市が設置したものでした。専門家は、この風車が山の上ではなく公園の中に建てられたことにも問題があると話します。
「モニュメントだと思ってるんですよ。自然エネルギーを使ってソフトパワーで自治体の運用をやっていくというアピールする意図があって、目立つところで建てる。(公園に建てることは)しない方がいい、危ない」(三重大学 清水幸丸名誉教授)
淡路市は風車が倒壊した原因について「今後、調査する」としています。
MBSニュース
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180824-00024075-mbsnews-soci
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