大阪府警富田林署に勾留されていた無職、樋田(ひだ)淳也容疑者(30)が逃走した事件で、樋田容疑者の身柄が29日、山口県周南市内で確保されたことが分かった。
捜査関係者によると、店舗内で万引きし、窃盗容疑で逮捕されたという。男は左ふくらはぎに、樋田容疑者のものと同じ入れ墨が確認された。
樋田容疑者は8月12日夜、同署の面会室で弁護士と接見した後、アクリル板を蹴破って逃走。府警は全国に指名手配するとともに、連日約3千人の警察官を動員して行方を追っていた。
樋田容疑者は8月12日午後7時半ごろ、同署2階の面会室で弁護士と接見。8時ごろに弁護士が先に退出してから、アクリル板を蹴破り、裏口から逃げたとみられる。
捜査関係者によると、樋田容疑者の逃走直後に同署付近で自転車が盗まれたほか、樋田容疑者の実家がある同府松原市で黒のミニバイクの盗難被害があった。
8月13日以降、特徴の似たバイクによるひったくり事件が同市に隣接する羽曳野市や大阪市内で相次ぎ、樋田容疑者が現金を調達するために関与した疑いが強い。
樋田容疑者は5月以降、20代女性への強制性交や強盗傷害などの容疑で計4回逮捕。富田林署には約2カ月半勾留されていた。
逃走事件をめぐっては、面会室の人の出入りを知らせるブザーの電池が普段から抜き取られていたり、古くなったアクリル板の点検も目視にとどまっていたりと、府警の留置管理の不備に批判が集まった。
また、地域住民に容疑者逃走が周知されたのは事件発覚から約9時間後で、広報の遅れも問題視された。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180929-00000574-san-soci
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