ツイッターの投稿を問題視されて、裁判官の免官・懲戒に関する分限裁判にかけられていた東京高裁の岡口基一裁判官について、最高裁判所大法廷(大谷直人裁判長)は10月17日、「戒告」の懲戒処分を決定した。
今回の分限裁判で争点となったのは、放置された犬を保護した人物が、飼い主から返還を求められた裁判の控訴審で、東京高裁が返還を認めた、というニュースを紹介した岡口裁判官のツイッター投稿だ。
岡口裁判官は、記事のURLとともに「え?あなた?この犬を捨てたんでしょ? 3か月も放置しておきながら…」「裁判の結果は…」などと投稿。東京高裁の林道晴長官が7月、当事者の感情を害したとして、懲戒を申し立てていた。
決定によると、最高裁判所は、岡口裁判官のツイートについて「表面的かつ一方的な情報や理解のみに基づき予断をもって判断をするのではないかという疑念を国民に与えた」
「当該原告の感情を傷つけるものであり、裁判官に対する国民の信頼を損ね、また裁判の公正を疑わせるものでもあるといわざるを得ない」と判断した。
岡口裁判官は過去2回、ツイッターの投稿について厳重注意を受けていた。決定はこのことにも触れ、補足意見として「2度目の厳重注意を受けた際の反省の弁にもかかわらず、わずか2か月余りが経過したばかりで同種同様の行為を再び行ったことを問題しているものである」としている。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181017-00008707-bengocom-soci
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