大曲仙北広域市町村圏組合消防本部(秋田県大仙市)は16日、救急隊が患者の搬送先を探す際、大仙市の病院と思い込んで秋田市の病院に電話し、間違いに気付かないまま救急搬送するミスが12日にあったと発表した。大仙市の病院に到着後に誤りが判明し、54キロ離れた秋田市の病院までさらに約1時間かけて運んだ。患者は約15時間後に死亡したが、消防本部は「搬送の遅れによる影響はない」との見方を示している。
消防本部によると、患者は大仙市の80代男性。12日午後2時40分ごろ、家族から「呼吸困難になった」と119番があり、救急隊は同55分ごろに男性を救急車に収容した。
救急隊の20代の男性消防士は市内の病院に受け入れを要請しようとしたが、誤って秋田市の病院に電話をかけて了承を得た。両病院の電話番号は携帯電話に登録してあったが、系列病院で名称が似ていて間違いに気付かなかったという。
3時25分ごろ到着した大仙市の病院から「連絡を受けていない」と指摘され、携帯電話の発信履歴を確かめて間違いが判明。その場で受け入れを求めたが応じてもらえず、秋田市の病院に着くまで通報から約1時間45分も要した。
消防本部は記者会見を開かず、今回の事案を文書で公表した。「現場と(秋田市の)病院到着時の容体に変化がなく、遅延による影響はなかったと医師からコメントを頂いているが、このような搬送遅延を起こし誠に申し訳ない」との談話を出した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180817-00000010-khks-soci
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