朝食を食べない小学生が増えていることが、文部科学省の2018年度全国学力・学習状況調査で分かった。政府の第3次食育推進基本計画では、朝食を食べない子どもの割合をゼロにすることを目指している。
だが、18年度の欠食率は5・5%と前年度に比べ0・9ポイント増加。推進基本計画を策定した15年度と比べると1・1ポイント悪化しており、子どもの食生活の乱れが浮き彫りになっている。
調査によると、朝食を「毎日食べる」は84・8%。「全く食べていない」が1・4%、「あまり食べていない」が4・1%で、「どちらかといえば食べる」が9・7%。15%超の小学生が、朝食を毎日食べる習慣が身に付いていない。
文科省の別の調査によると朝食を食べない理由に、3~5割が「食欲や時間がない」、1割が「そもそも朝食が用意されていない」と回答している。子どもの朝食の欠食は、家庭環境も影響しているようだ。
農水省が開いた食育推進評価専門委員会では子どもの欠食について、親世代への食育の必要性を指摘する。同委員会の委員である日本栄養士会の迫和子専務が「朝食が用意されていないということは、親も欠食しているということ」と指摘。
委員の女子栄養大学の武見ゆかり研究科長も親世代の食育の充実を訴える。農水省と文科省は今後、学校での働き掛けに加え、家庭を巻き込んだ食育に力を入れる考えだ。
子どもの朝食欠食については、06年策定の第1次食育推進基本計画からゼロにすることを目標に掲げている。調査方法は異なるが、当時の欠食率は4・1%。10年に3・6%まで減少したが、その後は増加傾向にある。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181104-00010003-agrinews-soci
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