■“女子減点”やむをえない?-『女医の働く実態』
【市立岸和田市民病院 呼吸器内科 北岡文 医師】
「大丈夫ですか?」命を預かる医療の現場。多忙で、リスクとも隣り合わせの過酷な日々。子育てをしながら働く女医に話を聞いた。
【市立岸和田市民病院 呼吸器内科 北岡文 医師】
「女性医師が100%になってしまったら、妊娠・結婚・出産などの時に、お休みいただかざるを得ない。そこを埋める人がなかなかいないってなると、どちらかというとずっと働ける可能性が高い男性医師をとりたいっていう心情は理解できる」
(東京医科大謝罪会見)
「心からお詫び申し上げます」8月に発覚した、東京医科大学の不正入試問題。その調査内容報告では…
『2次試験において、重大な女子差別的要素を含む得点調整がなされました』
2011年ごろから、女子の受験者の得点を一律減点し、合格者の数を抑制していたことが分かりました。
『詐欺大学!!金返せ!!』…大学の前では抗議の声があがり、「女性差別対策弁護団」も結成されるなど、批判が強まっています。
しかし…女医向けの情報発信サイトが行った緊急調査では、実に『65%』の医師が、女子減点を『理解できる』と答えたのです。なぜ、不公平な減点を「理解できる」のか?
■「女子減点」なぜ“理解できる”のか…働けない女性医師の実態
取材班は、子育てのために臨床の現場を離れた、一人の女性医師を訪ねました。いまは神戸大学医学部の大学院で学生として食道胃腸外科の研究をしている石田苑子(いしだそのこ)医師(34)です。
【神戸大学 食道胃腸外科・石田苑子医師】
「わたしは外科を目指して外科になったので、臨床・手術するほうが楽しいと思ってしまうけど、なかなか家庭と両立っていうのは難しいので、いまは大学院で研究というスタイルを選んでいますね」(子供たちと共に帰宅)
『ただいま~~手あらってよ』夕方6時に研究を終えたあとは、2人の子どもとの時間を過ごしている石田さん。ことしの4月まで病院勤務をしていましたが、外科の現場は多忙なうえに人手不足。子育てとの両立は肩身が狭かったといいます。
【神戸大学 食道胃腸外科・石田苑子医師】
「特に外科はそもそも人数が少なくて、日常の診療こなして、その隙間に夜寝ずに当直して、また翌日、また寝ずに普通に仕事して、緊急があればすぐ病院行けるとか…」「それが全部出来る人が『1』なので、子供がいるから『0.8』とか『0.6』だと困る、それだったら『1人分』働ける人を連れてきたいから、『0.6』、『0.8』は遠慮して、ってくると…どんどん居場所はなくなるので」
女性医師を取り巻く現実を知っているからこそ女子減点には、あきらめにも似た感情を抱いてしまいます。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00010000-kantele-soci
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