歌手の沢田研二(70)が、さいたまスーパーアリーナでのコンサートを直前に中止したことが波紋を広げている。「『動員に関する契約上の問題です』と本人は説明し、『空間が多すぎる』『そういうスカスカの状態でやれというのは僕には酷だ』などと言い訳しましたが……」
と情報番組デスクは冷ややかだ。
それでもやるのが客商売
〈沢田の行為は身勝手すぎる〉〈ファンを第一に考えていない〉などという批判はネットなどに書き込まれているので、ここではその件には触れない。批判以上に沢田は今回、屈辱的気分を味わっていたことがある。それは、ワイドショーのカメラの前での謝罪だ。
音楽業界の古参関係者が口を開く。
「沢田はワイドショーが大嫌いなんです。かつて、暴力事件や離婚問題などで嫌というほど叩かれたので、以来、絶縁状態にある」
沢田が、ライブコンサートに取材陣を呼び込む場合があるが、
「必ずスポーツ紙だけ。テレビ局には声を掛けないんです」(前出・古参関係者)
よって、沢田の動く姿がワイドショーに流れることはこれまでなかったのだが、今回の騒動で、沢田はワイドショーのカメラの前で謝罪するハメに追い込まれたのだ。
情報番組デスクが、舞台裏を明かす。
「騒動の翌日、スポーツ紙やテレビ局は、沢田に事情を聞こうと自宅で直撃しようとしたんです。沢田サイドも、ファンに迷惑をかけたので、沢田の思いを伝えるために急きょ、取材に応じるしかないと判断をし、取材陣に対応しました」
そこで沢田は、事情を説明すると同時に、スカスカの客席について
「僕には意地があるからね。だから今回は僕はできません」
と中止の理由を付け加えた。
9000人を呼ぶと約束していた主催者。実際にさばけたチケットは7000人。
「それでもやるのが客商売。ジャニー(喜多川)さんの『ショー・マスト・ゴー・オン』を聞かせてやりたいですね。そもそも沢田は、長年のファンに支えられているから、コンサートツアーだけで食っていけているんです。
にもかかわらず以前は、ライブの前列に陣取る熱烈なファンに対し『やる気が失せる』というような暴言を吐いたことがありますからね。今一度、ファンのありがたみを感じた方がいいですよ」
と前出・スポーツ紙記者は突き放す。
日本レコード大賞を受賞した往年のヒット曲『勝手にしやがれ』(1977年発売)には〈♪せめて少しはカッコつけさせてくれ♪〉という歌詞がある。
あれから40年。沢田、70歳。時の過ぎ行くままに、である。
<取材・文/薮入うらら>
取材・文/薮入うらら
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20181019-00013596-jprime-ent
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