気象庁は1日、7月の天候まとめを発表した。
東日本の月間平均気温は平年を2.8度上回り、1946年の統計開始以来、最も高かった。7月23日には埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録。
同庁の竹川元章予報官は、この猛暑は7月上旬の西日本や東海を中心とする豪雨とともに、「30年に一度以下の頻度で起こる異常気象であったと言える」と話した。
竹川予報官は一方で、「起こるはずのないことが起こったわけではない。地球温暖化が進行し、大雨や顕著な高温が長期的に増えている。将来も増えると予想されている」と説明した。
この猛暑は太平洋高気圧が日本に張り出し、上空のチベット高気圧も重なって、暖かい空気に覆われたのが要因。5年前に高知県四万十市で当時最高記録の41.0度を観測した際も同様の状況だった。
東日本の地域別平均気温は、関東甲信と北陸が平年を3.0度、東海が2.5度上回り、いずれも統計開始以来の最高。西日本の平均気温は平年を1.6度上回り、2004年、13年の7月と並んで2番目に高かった。西日本のうち近畿は平年を2.4度上回り、94年7月と並んで最も高かった。
台風7号と梅雨前線による7月上旬の全国降水量(比較可能な902地点合計)は、82年以降、約10日間の旬ごとの統計で最も多かった。
西日本と東海の11府県に大雨特別警報が出され、死者は平成に入って豪雨災害で最悪の200人超に上った。7月の1カ月間では、西日本の降水量は平年比164%、東海は同101%だった。
7月29日から30日にかけては、台風12号が51年の統計開始以来初めて、西日本を東から西へ横断した。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180801-00000084-jij-soci
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