(CNN) 記録的な豪雨や猛暑がアジア各地を襲っている。ベトナムでは洪水による死者が続出、中国では19万人が避難して交通機関が混乱し、日本では猛烈な暑さが続く。
国営ベトナム通信の22日の報道によると、同国では台風9号(ソンティン)による豪雨の影響で、北部のタインホアやイエンバイで土砂崩れや住宅の浸水が相次ぎ、21人が死亡、多数が行方不明になっている。
各地の自治体は行方不明者の捜索を続けるとともに、自宅を失った住民のための滞在先を手配し、危険な場所から住民を避難させた。
政府は軍を動員して、住宅や医療拠点、病院、学校といったインフラの復旧を進めている。
ベトナムの気象当局は、24日まで暴風が続くと予想。CNNの気象専門家によると、ベトナム北部や中国南部では今後数日にわたって豪雨が続く見通し。
一方、中国では東部を襲った台風10号(アンピル)のために、上海や江蘇省で被害が出ている。
中国国営新華社通信の22日の報道によると、上海はアンピルの上陸に伴う豪雨や暴風に見舞われ、19万人あまりが安全な場所に避難した。
アンピルは現地時間の22日午後0時半、上海の崇明島に上陸。現地の防災当局は同日朝までに、沿岸部の住民や仮設住宅などの住民を避難させたことを確認した。
交通機関にも影響が広がり、上海の浦東国際空港と虹橋国際空港では同日午前、国際便と国内便500便以上が欠航となった。
アンピルは勢力を弱めながら内陸方面に進む見通しだが、同地には湿った空気が流れ込んで、さらに豪雨が続く見通し。
モンスーンの季節を迎えているフィリピンでは、ソンティンやアンピルに続き、新たな熱帯低気圧(現地名「ジョシー」)による被害が発生。国営フィリピン通信によると、2人が死亡、72万8000人が避難した。豪雨の影響は585の集落に及んでいる。
首都マニラでも洪水が発生したが、ジョシーは23日にはフィリピンから遠ざかる見通し。しかし同国東部には別の熱帯低気圧が接近している。
日本は中部と南部で猛暑が続く。気象専門家によると、この2週間あまりの間、日本の人口1億2800万人のうちほぼ1億1000万人が熱波に見舞われ、約90%が極端な暑さに襲われた。
気温は30度台半ば前後でも、湿度が高いために「熱指数」は40度台前半から半ばまで上昇。
「発汗の効果があるのは皮膚から汗が蒸発できる場合のみ。熱指数が40度台半ばまで上昇すると、身体反応が適切な効果をもたらすことはほぼ不可能になる」と専門家は指摘している。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180723-35122855-cnn-int
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