【パリ時事】美食の街パリの駅構内で、日本の駅弁を販売する「小江戸へどうぞ」が人気を集めている。
焼き魚や鶏の空揚げなど庶民的な弁当が並び、常連客は「日本にいるよう」と口をそろえる。経営するのは、高校時代の大阪留学でホストファミリーのお母さんが毎日作ってくれた弁当の味が忘れられないエステル・ミケルさん(43)。2015年に最初の店をオープン、現在は3店舗を構える勢いだ。
世界的な和食ブームで、パリにも数え切れないほどの日本料理店が存在する。ただ、にぎりずしと焼き鳥が同じ皿に載っていたり、フランス人好みの味にアレンジされたりした「日本風」レストランが大半だ。
ミケルさんは「日本人が普通に食べている家庭料理を再現したい」とこだわり、レンコンや春菊などフランスでは珍しい野菜を積極的に取り入れる。調理スタッフは全員日本人だ。
5~6種類の日替わり弁当のほか、そぼろ丼などの丼物も販売。価格は10~15ユーロ(約1300~2000円)と日本に比べればやや高いが、3店舗合計で多い日には250食が完売する。たい焼きや大福など手作りの甘味も人気だ。
顧客は日本滞在経験者や裕福な大手企業社員ら。週に2回来店する会社員のファブリス・ピシャールさん(43)は「他の日本料理店とは質が全く違う」と評価する。来年には4店目がオープン予定。さらなる駅弁ブームが起こりそうだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00000029-jij-eurp
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