仁川(インチョン)空港と大邱(テグ)・釜山(プサン)など地方を往復していたKTX(高速列車)路線の廃止が決定した。運行開始から4年、早ければ今年9月に公式に路線が消える。
匿名を求めた国土部の関係者は27日、「空港鉄道とKTXのより効率的な運営のためには仁川空港行きKTXの廃止が必要だという結論を出した」とし「近いうちにKORAIL(韓国鉄道公社)と該当の地方自治体に通知する」と明らかにした。
続いて「地方からKTXに乗って来る乗客は光明(クァンミョン)駅やソウル駅などで空港リムジンや空港鉄道への乗り換えが可能であり、大きな不便はないはず」と述べた。
これに先立ちKORAILは先月19日、乗客不足やKTX運営の非効率性を理由に、地方-仁川空港KTX路線をなくすという内容の「鉄道事業計画変更認可申請書」を国土部に提出した。仁川空港行きKTXは車両整備などを理由にすでに3月末から運行が暫定中断した状態だ。
これに関連し、国土部は仁川、釜山、光州(クァンジュ)、大邱、慶南(キョンナム)、全南(チョンナム)など仁川空港行きKTX路線に関連した地方自治体の意見を聴取するなど世論をまとめてきた。
国土部とKORAILによれば、路線廃止の最も大きな理由は利用客が少ない点だ。昨年基準でソウル駅-黔岩(コマム)駅-仁川空港駅の空港鉄道区間のKTXは一日に22便(片道基準)であり、乗客は平均3433人だった。
この区間に一日に供給されるKTX座席(1万490席)の23%にすぎない。座席の80%は空いているということだ。
KORAIL側は「別の路線では座席が足りないが、追加する列車が不足している」とし「KTXが仁川空港まで入って出てくる時間があればソウル-地方区間を一度運行できる」と話した。
別の廃止理由はKTX運行のため空港列車を増便できない点だ。2014年にKTXが投入されると、一日平均420回ほど運行していた空港列車の運営が大幅に減り始め、現在は357回となっている。KTXが行き来する時間を空けなければいけないからだ。
このために(株)空港鉄道側は仁川地下鉄と連結する空港鉄道桂陽(ケヤン)駅、黔岩駅が出勤時間帯に混雑しても列車を追加で投入できなかった。今回の決定で仁川空港行きKTX路線が廃止すれば20余回以上の増便が可能になる。
しかし外国人投資家と観光客の誘致が難しくなるとして路線廃止に反対してきた該当地方自治体は、今回の決定に激しく反発すると予想される。
これに対してKORAIL側は▼ソウル駅のKTX増便▼KTX・空港鉄道連係乗車券の発売▲光明(クァンミョン)駅都心空港ターミナル利用活性化--などを通じて従来の乗客の不便を最小化する計画だ。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180727-00000021-cnippou-kr
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