【ワシントン時事】トランプ米大統領が連邦最高裁判事候補に指名したブレット・カバノー氏(53)の性的暴行疑惑で、被害を訴えるクリスティーン・フォードさんが週内に議会公聴会の証言に応じる方向になった。
疑惑収束の兆しは見えず、あと40日余りに迫った中間選挙に大きな影響を及ぼしかねない情勢だ。
30年以上前の被害を告発したフォードさんに、トランプ氏は日増しにいら立ちを強めている。ツイッターで「ひどい被害があったなら、
本人や両親によってすぐ告訴されるはずだ」「なぜ36年前にFBI(連邦捜査局)に通報しなかったのか」と疑問を呈したが、ネット上では性暴力への無理解を非難する声が相次いだ。
NBCテレビなどがフォードさんの告発後に行った世論調査では、カバノー氏の承認に賛成34%、反対38%となり、告発前の調査から賛否が逆転した。特に無党派層や女性で反対への振れ幅が大きい。
フォードさん側は当初、議会証言の条件としてFBIによる調査を要求し、政権に拒まれると、他の証人の証言を求めるなどした。客観性を確保する狙いからだが、
公聴会の日程は当初予定された24日から後ずれした。フォードさんの背後には野党・民主党がついており、与党・共和党からは承認を遅らせるための「消耗作戦」(幹部)と反発する声が出ている。
承認権限を持つ上院で51議席とかろうじて過半数を持つ共和党にとって、承認を中間選挙後に先送りすることはリスクが大きく、考えにくい。
ただ、世論の批判の中で採決を強行すれば「無党派層や女性の怒りに油を注ぐ」(民主党議員)結果になりかねない。
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180924-00000010-jij-n_ame
みんなのコメント