「君、彼氏いる？」　何気ない言葉がセクハラになるかも→あんまり気にしてたら会話にならない。

「彼氏（彼女）いるの？」「結婚しないの？」－。青森県内は花見シーズン真っ盛り。職場の宴席や新入社員の歓迎会では、上司が部下にこんな質問をしている場面があるかも。

このような何げない言葉でも、青森労働局の担当者は「セクハラに当たる可能性がある」と指摘する。財務次官による疑惑などで改めて注目を集めているセクハラ。その基準などについて専門家の話を聞いた。

青森労働局によると、2016年度に寄せられたセクハラに関する相談は計73件。集計方法が異なる15年度以前と比較はできないが、近年の相談件数はおおむね横ばいだという。

17年度の相談内容には▽事業主に無理やりキスされた▽取引先社員との性的関係のうわさを広められ、退職を余儀なくされた▽上司に相談したが取り合ってもらえず、逆に暴言を吐かれた－などの事案があった。

厚生労働省がセクハラの構成要件の一つとする「性的な言動」は、必要なく体を触ることや性的な関係の強要のほか、性的なからかいや冗談も含まれる。同性に対しても該当するとしている。

青森労働局雇用環境・均等室の富塚リエ室長は、部下に交際相手の有無を尋ねる質問について「1回ぐらいではセクハラになるとは考えにくいが、繰り返し聞いたり、信頼関係が構築されていない上司が執拗（しつよう）に聞いたりすれば該当する可能性がある」と話す。

性的な言動に対する感じ方は男女差があるため、厚労省は、セクハラに当たるかどうかの判断について、女性の場合は「平均的な女性労働者の感じ方」、男性は「平均的な男性労働者の感じ方」をそれぞれ基準に考えるのが適当－としている。

富塚室長は「（男性には）あなたの妻や母親、娘が言われて嫌だなと思うことは言わない、と考えてもらえばいいのでは」とアドバイスする。

23日夜、青森市の合浦公園。職場のグループ男女約20人で花見を楽しんでいた男性（53）は「昔はセクハラについて考えることは全然なかった。普段から言動には注意している。今日も、いくら酒を飲んでも気を付けたい」と自らに言い聞かせるように話した。

富塚室長は雇用主側についても「セクハラかどうか微妙な場合でも、事実を確認し、労働環境を調整するのが義務」と指摘した。

引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180425-25125129-webtoo-l02

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