中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。11月5日(月)放送の「WAKE UP NEWS」のコーナーでは、元外務官僚で外交評論家の天木直人さんに「日韓関係の行方」について伺いました。韓国大法院(最高裁)が10月30日(火)、新日鉄住金(旧新日本製鉄)に対する元徴用工への損害賠償金の支払いを命じました。
日本政府は、「国際法違反だ。直ちに適切な措置を講じることを強く求める」との声明を出していますが、韓国政府は具体例な対応を明らかにしていません。
判決後、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相は、「諸般の要素を総合的に考慮し、政府の対応策を準備する」との方針を示しましたが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の胸中について、天木さんは「困っているのでは」と推測。
「このような判決も想定していただろうから、いろいろと対応を考えていると思う」と続けました。
日本政府の落としどころについて、
「建前では国際法違反だと突っぱねているが、文在寅政権と裏で話し合う必要がある」と天木さんは言います。今回の判決のポイントは「国家間の約束は1965年の日韓基本条約で決着済みであるというのはその通り。
しかし、個人の請求権は消滅していない」と言い、「今回の判決によって新たにどう賠償するのかという問題が出てくる」と話します。
また、国際社会の反応について天木さんは「慰安婦問題と同様に、日本の植民地統治時代に起きた人権問題と捉えることが予想され、日本に対して厳しいものになるのでは」と予想。
今後の日韓関係については、「当面悪化すると思う」と断言します。さらに、「長引かせると必ず日本にとってマイナスになる。早急に裏で政治決着をつけたほうが良い」と述べていました。
(TOKYO FM「クロノス」2018年11月5日(月)放送より)
引用元: https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181106-00010000-tokyofm-life
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