「うちの妻は会社のことよく知らないから、大丈夫なんです」。

ある金融機関に勤める管理職の男性(40代)は、毎月の給与から一定額を、妻が知らない「隠し口座」に入れるようにしている。罪悪感もありつつ、勤務先から認められた手法として続けている。

始めたのは数年前から。給与の上がり方が鈍くなった一方で、飲み会などで部下におごる機会は増えた。

ランチ代を節約しても、もともとの小遣いだけではやりくりは厳しい。子どもの教育費もかさむ時期で、「小遣い増額」は認められそうもないという事情があった。

隠し口座は男性が名義人で、妻はその存在を知らない。毎月4万円入るが、かなりの部分をすぐに使ってしまうため、残高は30万円に満たないほど。

風俗店に行くときに使ったこともあるし、部下を飲みに連れて行くときなどは心強い「第2の財布」となっているという。

このような隠し口座について、妻との関係で法的な問題はないのだろうか。天野仁弁護士に聞いた。

●隠し口座も「財産分与の対象」

ーー妻に知らせずに隠し口座に金を流す行為は、法的に問題になるでしょうか

「夫の給与収入は原則として夫の財産になるため、夫が隠し口座にお金を流すことは、それ自体では法的な問題とはなりません。

民法762条1項は、『夫婦の一方が…婚姻中自己の名で得た財産は、その特有財産(夫婦の一方が単独で有する財産をいう)とする』と規定しているためです(夫婦別産制)。

ただし、民法760条は、『夫婦は…、婚姻から生ずる費用を分担する』と規定していますので(婚姻費用分担義務)、夫が隠し口座にお金を流すことによって、その義務を果たせていない場合、法的な問題が生じます」

ーーでは、その場合に妻はどのような手段を取ることができますか

「妻が夫の隠し口座にお金が貯まっていることに気づいた場合、それまで、夫から適正な婚姻費用が拠出されていなかったのであれば、妻は夫に適正な婚姻費用の分担を求めることができます。

また、夫婦が離婚する場合の財産分与では、夫婦共同生活を営んでいた期間に増加した夫婦の財産は、名義の如何を問わず、半分ずつに分けるのが原則となっています。したがって、隠し口座の預金も財産分与の対象財産となります」

ーー例えば夫が隠し口座の金融機関名や支店名を明かさないなど、ほとんど情報がわからない場合にも財産分与の請求はできるのでしょうか

「そこが難しいところです。調停・裁判の実務では、相手が任意に情報を開示しない場合、財産分与の請求者が相手の財産のありかを指摘する必要がありますので、相手に隠されてしまうと、その分の財産分与請求が事実上できなくなってしまうおそれがあります。

離婚の可能性が生じた時点で、財産分与の請求を想定して早めに弁護士に相談し、取れる手段について相談することをお勧めします。できれば、相手に、こちらが離婚に向けた準備に入ったと悟られないうちに、弁護士にご相談いただくのがベターです」

【取材協力弁護士】
天野 仁(あまの・ひとし)弁護士
弁護士法人ステラ代表弁護士。取り扱い業務は、一般民事事件、家事事件、企業法務、刑事事件など多岐にわたる。みずほ銀行に約17年間勤務した経験を活かし、

 

企業の顧問や会社関係の訴訟、金融商品投資被害等の事件を扱うほか、離婚の財産分与や相続の遺産分割などの家事事件においても金融資産の調査などに強みを持つ。

事務所名:弁護士法人ステラ
事務所URL:https://stellalaw.jp


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ネットの反応

1.
部下へのおごりとかなら言い訳立つが、風俗とかはバレたら言い訳できないな。
まぁ気持ちは分からないでもないけど、ほどほどにしないと。
2.
風俗くらい良いじゃん
3.
自分も別口座作ってるよ。
みんなやってるんじゃないの?
4.
隠し口座の他に現金でもらったりするとは聞いたことがあるけどね。
5.
この男性は奥さんにもお小遣いを認めてるのでしょうか?まず、そこが気になりました。奥さんのお小遣いを認めている前提で、家計に必要な分をきちんと入れているのなら、部下におごるなど「第2の財布」とすれば、この程度は大目に見てもいいのではないかな、と思います。

夫婦円満なら必要経費はその都度請求すればいいのでは、とも考えられますが、結局「頼んで出してもらっている」感じになります。それでは働いて家庭を支えている男性としてのプライドを考えると微妙でしょう。

まあ、女性の立場としては、風俗に使っているのは嫌ですが……。

ちなみに私は1円もお小遣いなどなく、パートも禁止され、へそくりしようにも渡される生活費は2万のみで、食費日常品すべてやりくりしろと言われました。夫は月5万の小遣いを取っていました。もしそういう男性なら、隠し口座を作るなど絶対に許さん!…とは思います。

6.
いや?通帳も印鑑も財産も全て提示して、妻が管理できる様にしてあげれば、最悪な結末が待っていたとしても円満に解決すると思う。
とりあえず夫は武器をもたない。
武器は妻に預けて誠意を示すことが一番だと思います。あと、嘘や隠すこともNGだと思います。裸の王様と言葉をすり替えて、自分独自の感性でそう例えていました。
妻も武器を持たない夫へ向けての攻撃はしてこないと思いますし、一度はそれぞれの人生に入ってきた人へ、最初、受け入れた様に、最後も受け入れたいよね。
7.
この位の自由が無ければ、何の為に働いて楽しい生涯を終えるのか?
夫婦なんて何時壊れるか解らないよ。
8.
>夫婦が離婚する場合の財産分与では、夫婦共同生活を営んでいた期間に増加した夫婦の財産は、名義の如何を問わず、半分ずつに分けるのが原則となっています

これは、夫、妻も同じです。なので妻のへそくりも、内職で得ようが共同財産。
で、よく勘違いしているのは、結婚後の借金も、共同財産です。
よくあるのが住宅ローン。ローンも財産ですからね。
多分、これでもめる方おおいんじゃないのかなぁ~。家の所有権もあせてね。(もめるのであるあるのは、売ったとしてもローンが残るって場合)

自分の場合は、貯蓄の半分わけ、住宅は妻側が放棄し(家にある家財はは元妻側にした)、自分が100%取得ローンもこちら、ただし子供が18歳になるまでは、

養育上の問題から住むことが可能でけりをつけた。1800万のローンが残ってたわ。でないと、元妻側の分与はマイナスになるので、まぁすっきり離婚しないわな。元妻が原因でも。
9.
妻の質に問題があるんじゃないでしょうか?

もっとセッ○スが気持ちよく、家庭内で素直で反抗せず、夫を立てて、料理はうまく、掃除洗濯を進んでやり、ルックスも劣化してなくて、子育ては任せて安心で、夫の出費には一切文句を言わないようなタイプの妻ならいいのですが、そうじゃないと妻に問題があると思います。

10.
隠し口座も「離婚時」においては財産分与の対象となる、って豆知識としては有益なんだけれど、全体的に弁護士のアドバイスとしてはどうよ、とは思う。
まずこの男性は妻と離婚する気は現時点でまるっきりない。
自由に使える金が小遣いのほかにもう少し欲しいだけ。

で、あれば、職場の付き合いのためにお金が必要なことを説明して、「小遣い」ではなく必要経費としての飲み代は家計から出費する(我が家はこの方式。スーツ等の必要経費も家計から)等を夫婦で話し合う、とか、今後給与の管理は夫が行うことにするという方法のほうが合理的だと思う。

大体、妻をバカにしすぎだ。確かに会社のシステムを知らない妻は多いけれど、源泉徴収票とか課税証明書を見たら一発で年収はわかる。
子供の奨学金とか、親の扶養、パート収入等々で、書類作成する機会だって結構あるんだけどな。

11.
銀行員の家庭は旦那が家計管理するのが多い。況してや自分が勤める銀行でお金の出し入れができるからやりようによっては隠し口座なんか二つ三つ作れるよ。
12.
昔、月3万円の小遣いを貯めて貯めて100万円貯めたが『ヘソクリ』扱いで没収された!
13.
男女平等!
妻のへそくり・奥様同士の内緒の食事会・高額の化粧品代…
お互いにつつかない方がいいのでは?
記事も寄りすぎ!
14.
夫の稼ぎは夫のものでしょ。
稼ぎのない妻ってほんと邪魔でしかないよな。
15.
へそくりしてまでも、飲み会と風俗が大切な夫なのですね。

大切にするのは、家族じゃないんですね…。
へそくりで、誕生日プレゼント用意したり、家族で旅行行った方が素敵だと思って、コツコツ毎月5000円ずつ、貯めてます…。使い込んだことはないです…


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16.
後輩にご飯や酒を奢るとか付き合いならいいけどさ。
風俗は?
今中国人とか外国人がやってるそういう店は、どんな病気もってるか
わからない。奥さんに移す可能性もあるし、隠れて行くとか夫婦のマナー違反だろ
17.
民法自体が、昔の大家族時代に作られた名残なんだから現代社会と整合しない点があるのは当たり前。

そもそも「専業主婦」と呼ばれる方の仕事は、現代では以下のように変化している。

1.洗濯:洗濯板→二層式→自動洗濯機
2.食器洗い:水道→湯沸かし器→自動食洗機
3.料理:ガスコンロと鍋→炊飯器とオーブン&スチーム付電子レンジ
4.掃除:ほうきと雑巾→掃除機とクイックワイパー
5.風呂:薪→ガスまたは給湯→オートバス

これらの機械化により、本来なら余った時間で働くのが普通だが、多くの「専業主婦」とやらはそれをしない。せいぜいパートで年収100万円だろう。そんな人が金銭を手に出来るわけがない。

夫の方は手書きがワープロになろうが、郵便が電子メールになろうが、労働時間は変わらず。その分、多くの業務をこなしているだけなのだ。暇な「専業主婦」に金を渡したって、へそくりして遊ぶだけだろう。

18.
父の連帯保証人された時に「借金の残高」を全く教えてもらえずに、返済の手伝いだけで身動き取れずに困惑してた時代があった私から見たら、隠し口座作っても養ってもらえる程の旦那さんてすごいなと思います(話だいぶそれましたかね…笑)
もちろん、それで生活のやりくり出来ないとか風俗で病気もらってくるとかは色んな意味で心配ですけどね。
旦那さんが生前に株取引をしてたのを知らずに残された奥様が後で気がついて大変な思いをしたとの話は聞いた事があります。
結婚て大変ですね。
19.
これが罪になるならTV で嬉々として旦那に節約させてヘソクリ○○万と答えている奥さんも同罪では?
こんな記事が出るたびに結婚に対する意欲がなくなるんだろうな。
20.
もうへそくりどうで文句いう男性いるんだし
こうなるなら婚姻しとく意味わからない時代だよね。
子どもいないなら。

男女で給与の差はつけないで、子ども生んだ後も退職しなくていい環境整備しないと女性はかなり不利だよ。
PTAご近所づきあい、子育ても男性もやらなきゃ。
パートしてて万が一将来離婚したら損するのは女性になってしまう。

21.
年末調整の書類見たら
総手取りわかる。
1年分の振り込みと付け合わせ!

給与明細2つに分けてるときの見方
社保の金額から
等級割り出し
等級と総支給額が
不自然な金額なら
明細分けて別口座に
入ってます。

給料計算してるから わかることだけどね!
因みに、私は独身です。

22.
お互いにへそくり作ればいい。共有するところ(食費、家賃、税金など)はお互いに出せばいい。
依存するという考えで結婚するからダメなんだ。お互いに働けばいいし家事も分担すればいい。
女性は不利なところだけ平等にしろと言って有利なところはそのままにしようとする傾向がある。そうでない人もいるがね。
23.
完全に夫婦が破綻していると思う
24.
一般会計と特別会計の関係か?
25.
男も女も働かなきゃいけないこのご時世で、結婚するメリットってあるのかな。
どちらも働いてたとしたら、面倒な家事も分担しなくちゃいけない。さらに家計費と称した罰金の徴収があって、子供ができれば時間の余裕すらなくなる…
どう考えても、自分には地獄だなあ。
26.
何で男の人ってホウ・レン・ソウができないのだろう
たった一言相談するだけなのに
27.
妻のヘソクリもダメだし、小遣いも折半じゃないとおかしいよね。
汗水流してるのは夫なんだし。
28.
風俗に行くためにって、考えが気持ち悪い
29.
結婚してて風俗に通ってるという時点でアウト。
こんなに下半身に締まりがないやつは離婚しかない。
30.
私の前勤めていた会社は、年末調整還付金は現金清算です。
その還付金は奥さんに渡さないため、還付金が多くなるように、わざと毎月の給料天引の源泉税を多目に天引して、年末調整で本人に戻す金額が多くなるようにしてあげていた社員がいましたよ。
給料明細には記載されないし、奥さんも気付かないから、お正月の小遣いの足しにしていたみたいだけど。
まぁ、脱税ではないし、小さな会社だから融通が利くから出来る技ですけどね。


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